「ラーメン凪」代表が語る、人の育て方「ポストが赤いのも自分の責任と思え」
「郵便ポストが赤いのも、空が青いのも自分の責任」
また、世間のブラック企業の問題に対しては「そもそも誰が決断して入社したのか? を考えることも必要」と話します。
「今ある権利を主張して立ち止まるのだけではなく、発想を広げればもしかしたら『法律を変えられる人になろう』と新たに進むべき道が見えてくるかもしれない。
給料が安いと嘆くようであれば、転職という手段もあるだろうし、生活を見直せば幸福度を上げられるかもしれないと考えれば、とにかく選択肢は拡がると思います。だからこそ若手の人たちには『郵便ポストが赤いのも、空が青いのも自分の責任だと思え』と胸に刻んでおいてほしいです」
誰にとっても時間だけは平等だからこそ、立ち止まるのではなく“発想の転換”をすることは大切なのかもしれません。今回は、煮干ラーメン10辛のような“辛口アドバイス”ばかりでしたが、そんな代表の言葉を受けて10年後に飛躍する人たちが一人でも多く現れることを願います。
<取材・文/カネコシュウヘイ 撮影/市村円香(@1yen_photograph)>
【生田智志(いくた・さとし)】
株式会社凪スピリッツ代表取締役社長。1977年、福岡県北九州市生まれ。21歳で一蘭に就職し、24歳で関東統括エリアマネージャーに。27歳で独立し、新宿・ゴールデン街でラーメンバーを運営しつつ研究を重ね、2006年に「ラーメン凪」を渋谷に開業