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「~につきましては」を英語3文字で伝えるには?

コラム

 英会話は難しい単語を並べたり、複雑な文章構文を用いる必要はありません。比較的簡単な単語でも、効果的に使えば、「エッジの効いた英語表現」ができるのです。

 大切なのはすでに知っているような単語の「潜在力」をフルに発揮させること。テンナイン・コミュニケーションなどでフリーランス通訳者として第一線で活躍する木内裕也さんにデキるビジネスマンの英語表現を教えてもらいます。

ビジネス プレゼン

※画像はイメージです(以下同じ)

 会議のなかで「~につきましては」と言うシーンがよくあると思います。

 例えば「今朝の報告にあった内容につきましては」と言いたいとき。みなさんなら、英語で何と表現しますか?

About the report this morning

 がすぐに思い浮かぶかもしれません。Aboutの代わりにAs forを使う人もいるでしょう。As forとAboutの言い換えは学校でも学んだとおりです。

A.「With respect to」だとすっきり伝わります

 それより少し洗練されたイメージのある表現が、「With respect to」です。

 和訳すれば「~については」なのでAboutやAs toと同じですが、よりフォーマルな表現。アメリカでは大統領選挙の前に候補者がテレビで何度かディベートを行っていますが、そこでよく使われる表現でもあります。

「あなたの質問については」とか「国内経済については」というときに、With respect to your questionやWith respect to the domestic economyと言うのです。

 リスペクト、とカタカナ語で最近は耳にすることもありますが、それは「尊敬・尊重する」とか「大切に思う」という意味なので、使い方が少し違います。

 場合によっては、As far as ~ concernedという表現を同じ意味で耳にするかもしれません。「~については」という意味ですから、表現としては同じ。同義表現として覚えておくことができます。

 In regard toやWith regard toという言い換えも可能です。ただ、In regards toとRegardを複数形にするのは誤りです。ネイティブスピーカーでも良くする間違えなので、気を付けましょう。

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