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芸能人が相次いで告白する「パニック障害」。さんまの助言に救われた人も

暮らし

 ある日、めまいや動悸、呼吸困難などの症状が突然、強い不安とともに襲う病気、パニック障害。

 昨年は人気アイドルグループ「King&Prince」の岩橋玄樹さんや「Sexy Zone」の松島聡さんが、パニック障害で活動休止に追い込まれています。

健康診断 イメージ

※画像はイメージです(以下同じ)

 12月5日放送の『クローズアップ現代+』(NHK)では、お笑いコンビ中川家の兄の中川剛さんが、パニック障害を患った時の体験を語りました。

パニック障害は珍しい病気ではない

 パニック障害だと診断を受ける人の数は、過去15年間のうちに9倍になり、決して珍しい病気ではなくなっています。番組に出演した剛さんだけでなく、安西ひろこさん、IKKOさん、大場久美子さん、古谷経衡さんなどもパニック障害に苦しんでいたと紹介されました。

 パニック障害では動悸や呼吸困難、発汗、震えなど、理由がなく突然起こる“パニック発作”、また、発作が再び起きるのではないかと不安になる“予期不安”、電車の中やエレベーターの中など逃げ出すことができない場所に身を置くと恐怖を感じる“広場恐怖症”などの症状を併発することが少なくないようです。

 患者数は増えているものの、原因の特定には至っていないのが実情。しかし、ストレスやアルコール、タバコなどの量が多いと、病状が悪化しやすいと言われています。

中川家・兄がパニック障害の経験を語る

 剛さんは90年代後半、ブレイクして急に仕事がたくさん入ってくるようになり、休みが取れなくなったことがストレスでパニック障害を発症したそうです。

 病状がヒドい時には、仕事上でのツッコミすらも真に受けてしまったそうです。そして、「本当に何もできない、俺は暗いんや、みたいな。何の役にも立ってない」と自分を追い込んでしまっていたと、番組の中で当時のツラい思いを振り返りました。

 そして、強い不安感から、急行や特急電車に乗ることができなくなってしまったそうです。そのため、仕事のための大阪・京都間の移動を各駅電車で、4~5時間かけて途中下車しながら、通っていました。

 剛さんのケースでは、薬の服用とともに、少しずつ電車に乗れる時間を増やすなど、できなくなってしまったことに挑戦することで克服したそうです。また、仕事である漫才も、弟の礼二さんにより多くしゃべってもらうという、スタイルを変えることによって乗り切りました。

 興味深いことに、漫才のスタイルを変えたことによって、M-1グランプリでチャンピオンを取ることができるという思わぬ副作用もついてきたそうです。

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