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海外就業で成功するために必要なのは「日本人と仲良くなること」

コラム

1:SNSより情報の流通が早い

 現地の日本人コミュニティの結束は、下町のお母さんたちが商店街で開く井戸端会議並みに強く、情報流通はSNSより早いです。

 特に現地で何年か過ごしている一部の富裕層マダムたちの仲に入れてもらえれば、得たい情報を効率よく取れて、先手を取りながらビジネスを回していくことができます。彼女たちの間で繰り広げられる情報は「その国で起きている全て」だと思いましょう!

 彼女たちの多くは自分の旦那が昼間、仕事に出ているので暇を持て余しています。あまりインフラが整備されていない国であれば、危険を回避するために外出規制が会社から入るので、勝手に一人で外にも行けません。

 さらに、家政婦やドライバーが家で働いてくれるので「掃除・買い物・料理」といった家事もやる必要がない人もいます。

ネットで調べるより有益な情報が手に入る

海外

 時間に余裕のあるマダムたちが集まってすることは「お茶会」という名の「飲み会」、あるいは趣味に費やす時間です。

 彼女たちもダテに右も左も分からぬ異国に旦那に連れてこられて生き抜いているわけではありません。たくさんの武勇伝、自慢、愚痴、ウワサ話を持ち合わせています。

 こういった話を「聞きにいきたい」と何かの拍子でつぶやいておけば、あとは勝手に巻き込んでくれて、なんなら2、3度、一緒に飲みにいけば、向こうからいろいろと教えてくれるようになります。

 暮らしもビジネスも情報戦。生きた情報はいつも井戸端会議で飛び交っています。そこに飛び込んで「いろいろ教えてください~!」という姿勢で進めれば、勝ちゲーに乗れます!

飛び込み営業マインドは海外でも重要

 実際に僕もインドでは合唱部、アメリカでは日本人学校のボランティア教師を行い、なんとかして日本人コミュニティに溶け込もうとしました。

 とくにインドでは、合唱の練習に参加して名前を覚えてもらえるようにしました。

 24歳で現地の会社に入社している日本人は僕くらいしかいませんでしたので、若くて、お金はないけど元気がありなんでもやる」を売りにして名前を売りました。

 そうすることで多くの人との接点ができ、いろんな情報をもらい、それをビジネスに活かすようにできました。郷に入るだけではなく、こういった「飛び込み営業マインド」は比較的必要なんだな、と学べた経験でした。

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