行員のクチコミは厳しめな「りそな銀行」だけど…核製造企業に融資しない宣言
この他にも業務内容や社内での評価基準などにも不満が寄せられている。
「マイナス金利の影響を受けて、顧客にとって有利とは思えない契約も交さないと稼げない状態。金利収益より手数料ビジネスでいかに稼いだかが評価される。また、公的資金を受けて社内審査がかなり厳しく、案件が非常に通りにくく、スピード感もついてこない。また出世もいかに支店長に気に入られるかに依存してくる」(ルートセールス/20代後半男性/正社員/450万円/2016年度)
2016年時点のコメントではあるが、公的資金を完済したことで状況は変わっているかもしれない。ただ銀行業界全体に言える「低金利すぎて融資で稼げない」という状況はいまも変わらないだろう。
クチコミでの退職理由は…
退職した行員からのこんな書き込みもあった。
「会社が営業力強化という方針のもと、キャリア変更に応じないため。入社後数年経てばキャリア変更可能と聞いていたが、それは事務職から営業職への変更のみ。実質、営業職から事務職への変更は認められなかった。事務職として採用されたにもかかわらず、無理矢理営業職へ変更させられている先輩もいた」(ルートセールス/20代後半女性/正社員/420万円/2015年度)
国際世論やESG投資を重要視し、その点に関しては国内の金融機関では一歩リードしたとも言えるりそな銀行。働く人からはなかなか厳しい声もあるが、経営破綻から立ち直った底力が今後どう発揮されるだろうか。
<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>