「好きなことを仕事にする」発想が危ないワケ。ネットで注目の起業家が語る
これからYoutubeの次の媒体が伸びてくる
――今後、伸びてくる媒体はありますか?
えらてん:これからは「TikTok」ですね。15秒の動画を次から次に見られるので新規参入しやすいです。けれども、15秒ではアピールが難しいんじゃないですかね。表示されている時間が短いので、YouTuberのように強力な人気を誇る方々に勝つのは難しいかもしれません。
TikTokがこれからどれだけの人気を得るのかというのは未知数ですが、動画をアップするのに編集作業がかなり簡単ですよね。今後、伸びてくる動画媒体としてすすめています。
――TikTokは短い分、広く見られるということですね。
えらてん:TikTokは広く浅く、YouTubeは狭く深くといってもいいかもしれません。そして、狭く深くなっていくと媒体としての力も弱くなっていく。YouTubeはなくなることはありませんが、今後、1年でその力も絶対的ではなくなっていくだろうと思います。
しょぼい起業は環境に左右されない
――ご自身がしょぼい起業を行うきっかけは?
えらてん:だんだんと物質的に豊かになり、人口が少なくなっている状況下で、新卒で就職できそうにない自分が食えなくなっていくことを考えました。もう少し地域の中に存在して、いつでもどこでも苦境に強いというか。周りの情勢にあまり左右されない働き方をしようと思ったんです。
――人との繋がりが重要と考えたきっかけはあるのでしょうか?
えらてん:1人では経済は成立しません。複数の人がいて、お互いにモノを交換するという行為がそもそもの経済の始まりなので、人と関わらないとしょうがないと考えています。
先ほどYouTuberは新規参入が難しいと話しましたが、もし私ならチャンネル登録数を十万人にできると思います。それは私の個人の能力が高いからであって、誰でもできるというわけではない(笑)。だからこそ、私はこの本を読んだ人がマネできるように優しく書いています。