スマホはいつまでOFFにすべき?20代がお葬式でやりがちなバッドマナー
映画館で映画を観ていたら突然、スマホが鳴って恥をかいた経験はありますか? お葬式もスマホの電源はOFFにする必要があります。とはいえ、いつまでにすればいいのか?『子供に迷惑をかけないお葬式の教科書』の著書がある葬儀ブロガーの赤城啓昭さんに20代がやってしまいがちなお葬式のバッドマナーを聞きました。
葬儀場で流れたジブリのあのメロディ…
「考える葬儀屋さんのブログ」管理人の赤城啓昭と申します。
私が担当していたお葬式での話です。ある男性が遺族注視の中、祭壇の前に進み出て焼香をしている最中に、携帯電話が鳴り始めました。着信メロディは「となりのトトロ」のテーマ。その男性は3倍速のスピードで焼香を終え、逃げるように退席していきました。
携帯電話の着信音に関する失敗は、お年を召した方よりも若い人のほうが少ないです。スマートフォンの使い方に慣れているからでしょう。
今回は特に若いお葬式初心者がやってしまいがちな失敗例をお話しします。
受付で自分の名前や住所を書くときの注意点
不慣れな若い参列者の失敗が起きやすいのは受付と、祭壇前のお参りのときです。
まず受付では、自分の名前や住所を書くように勧められると思います。このときはちゃんと読めるように丁寧に書きましょう。なぜならこの住所と名前を参照してお香典のお返し物を贈る場合があるからです。経験上、大体百件のうち1件は文字がちゃんと読めなくて遺族が調べなくてはならなくなるケースがあります。
また受付で香典を渡す際、なんて言ったらいいかわからないという質問を受けることがあります。ここでは特に何も喋る必要はありません。黙礼といって黙ったまま少し頭を下げるだけで充分です。
もし受付の方と面識があって、何か言わなくてはいけないときは「このたびはご愁傷様でございます」で良いと思います。ただ普段言い慣れていないせいでしょう、噛んでいる若い方がまれにいるので、やはり黙礼が一番無難だと思います。
それから以前見ていたテレビのバラエティー番組で、受付の挨拶は悲しみを表すために語尾が消え入るように言うべきと解説されていました。
これは間違ったマナーです。きちんと語尾まで聞こえるよう、真に受けないようにしてください。