bizSPA!

地獄の飲み会文化が残る会社。テキーラ一気“GACKT飲み”など命が危ない…

ビジネス

スピードスケート選手の真似をしながら飲酒?

飲み会

 なんだかイジメみたいです。しかし、小林さんは「確かに普通にそれをやったらイジメですよね。でも、ウチの場合はイジメというよりケジメ。上から下への教育みたいです」と言います。実際、靴酒の文化も先輩から後輩に代々受け継がれてきたそうです。それにしても、一度お酒が入った革靴を上司はまた履いて帰るのでしょうか……。

 とにかく何かにつけて一気飲みを強制するようですが、ほかにも強烈な飲ませ方があるようで「元スケート選手の“橋本聖子飲み”をよくやらされています」と言います。

「『聖子ッ、聖子ッ、橋本聖子ッ!』というコールで、右手と左手それぞれ別のお酒の入ったグラスを持ち、スピードスケートを滑るように手を振り、両手のお酒を飲み干すそうです。あとは、テキーラボトルを一気するGACKT飲みとか(※)。急性アルコール中毒になって病院送りになった人もいたそうです」

 社会人とは思えない幼稚な飲み方ですし、普通の人がやったら確実に病院送りになってしまいます。

※2017年7月、GACKTが44歳の誕生日にInstagramに投稿した「地獄のテキーラ祭り」の動画。テキーラを一気飲みし、「良い子は絶対に真似すんな。テキーラで死ぬぞ」などと書いた。

後輩はヒール役。合コンでもアルハラ三昧

 アルハラ被害は社内の飲み会だけでなく、合コンでも行われています。小林さんは「先輩が女の子と“仲良くなる”手助けをしなくてはいけない」と語ります。

「後輩がわざとヒール役に徹して女性にちょっかい出します。それを見た、先輩が『お前、彼女が嫌がっているからやめろよ』とかばって、仲良くなるそうです。当然、後輩は合コンを楽しめませんよね。参加した後輩も『いつも先輩社員との合コンは憂鬱だった』と言っています」

 靴酒にスケート選手飲みなど、かなりハードなアルハラが連日のようにあるこの会社。現役の社員ならずとも、就活生は注意したほうがよいかもしれません。

<TEXT/白戸ミフル イラスト/デザイア恵利>

12

おすすめ記事