堀江貴文とキンコン西野に学ぶ「自由に生きるための」メソッド
堀江さんと西野さんが読者の背中を押してくれる
本書では「行動する」ことを強烈に推奨しています。最後に西野さんは、読者にこう語りかけます。
<行動してください。
この本を閉じたら、すぐに行動してください。
当然、行動には恐怖や痛みは伴います。
それでも、それら一切を受け止めて、走り続けてくだされば、きっとぼくらは、どこかの酒場で出会えると思います>(p.251―252)
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学で行った有名なスピーチの中で「Stay hungry、stay foolish」という言葉を残し、「バカで貪欲であること」を推奨しています。
本書で書かれた「いいバカになれ」という主張は、普遍的な成功の真理を突いているのかもしれません。
「炎上」のイメージからはかけ離れたパッション
文字数もそれほど多くはなく、さらに章の終わりごとに要約があるので、さらっと読み終えられるでしょう。ポジティブな言葉で自分に発破をかけてほしい、という人におすすめです。
ただ、近年の著作やインタビューなどで既出のエピソードも多いため、熱心に動向をチェックしているファンにとっては目新しさを感じにくいかもしれません。
逆に2人のことをよく知らない人は、世間に流布している「炎上」のイメージからはかけ離れたパッションを感じる文章に新たな発見があるでしょう。
<TEXT/湯浅肇>