「働きやすさ」を評価する声も

「大塚家具」公式サイト　トップページより　https://www.idc-otsuka.jp/

　次に大塚家具に務めている社員の本音を、年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの情報をもとに見てみたい。

「残業はほぼありません。ただ、フェアの前や大規模な展示替えの際は残業が発生することもあります。会社的には時間内で終わらせることを推奨しています。休日に関しては土日は難しいですが平日休みと理解できれば問題ないかと思います。休日出社は自分のお客様との約束がはいりどうしても出社しないといけない際に発生しますが個人の裁量です。早めに分かっていれば振り返ることも可能です」（ショップスタッフ／20代後半女性／正社員／新卒入社／3年～10年未満　投稿時に在職／298万円／2018年度)

　ショップスタッフということで土日に休暇を取ることは難しいようだが、休日出社は個人の裁量に任されていることや、残業がないことを評価する声もある。

「女性にとってはかなり働きやすい環境で優遇されている。周りにも育休、産休後復帰した方はたくさんいらっしゃいますし、また家具屋なので展示替え等あるときも女性はそこまで無理は強いられないです。また残業等もそこまでないので予定は立てやすいかと思います」（ショップスタッフ／20代後半女性／正社員／新卒入社／3年～10年未満　投稿時に在職／298万円／2018年度)

　一方で、産休や育休の制度は充実しているというプラスの評価も。復帰後の対応も含め女性にとって働きやすい職場と言えそうだ。

業績不振で辞めていく若手社員も…

※画像はイメージです

「報酬に関しては、以前は販売したらその分賞与にのったが、そのときでも基本は低い。部署によるが若手であれば1か月分出たらいい方。今は業績不振の為、ボーナスか出ず辞めていく若手社員多数。基本給は退職金、交通費も含まれており、他社とも比べようがない。」（カウンターセールス／20代前半女性／正社員 新卒入社／10年以上　投稿時に在職／300万円／2017年度)

　やはり業績不振は社員の報酬にも大きく影響している様子。自社の厳しい状況を肌で感じ、辞める若手社員も多いとのこと。若手の退職は会社にとっても大きな損失だろう。

　創業者の娘である大塚久美子社長、“かぐや姫”として大塚家具をこれからどのように立ち直していくのだろうか。

＜TEXT／鈴木遥　データ／キャリコネ（運営：グローバルウェイ）＞