積水ハウスグループが赤坂に開設した「イノコム・スクエア」とは?オープンイノベーション施設で目指すもの
東京・赤坂に2024年9月5日、積水ハウスとその関連会社である積水ハウスイノベーション&コミュニケーション(積水ハウスイノコム)が運営する、新しいオープンイノベーション施設「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」が開設されました。積水ハウスグループが掲げる「『わが家』を世界一幸せな場所にする」というグローバルビジョンを具体化し、さらなるイノベーションと人材育成を目指す拠点となるものだそうです。
イノベーションが創出される「価値創造の場」
積水ハウスイノコムは、グループの技術力や顧客基盤、データを駆使し、多様な人々から新たな発想を生み出すことを目指し設立された積水ハウスの関連会社。
イノコム・スクエアは、専門家や起業家が集まり、コラボレーションを通じて自然発生的にイノベーションが創出される「価値創造の場」として開設されました。積水ハウスグループが抱える課題に対して、新進気鋭のスタートアップ企業を招いて、斬新なアイデアで解決策を模索するリバースピッチイベントなどが開催される予定です。
多彩なコミュニケーションを促進する空間
「エントランスゾーン」には、再利用が難しい無垢材の端切れや廃盤木材を活用。屋根型の梁や無垢フローリングといった、住まいや暮らしを想起させる要素を取り入れ、居心地の良い空間が演出されています。
また、「おもてなしエリア」には、巨大なキッチンカウンターや無垢材の家具が設置されており、座って話したり立ち話をしたりと、訪問者が自然にコミュニケーションを始めることができるよう工夫された空間となっています。
そして、「オープンエリア」は、リアルとオンラインの両方でイベント開催が可能で、多様な交流のプラットフォームとして機能します。
都市型イノベーションのハブとして住まいと暮らしの課題解決
都心の港区に2024年5月に竣工した高層ビル「赤坂グリーンクロス」に位置するイノコム・スクエアは、東京メトロ溜の池山王駅や国会議事堂前駅と直結しており、アクセスの利便性が非常に高いのも特徴。多様なバックグラウンドを持つ人々が容易に集まりやすい環境が整っており、都市型イノベーションのハブとなりそうです。
積水ハウスグループは、自社の長年培ってきたノウハウと新しい視点を結びつけ、「住まいと暮らし」というテーマを基軸にした多様な分野での事業展開を目指すとのことです。そのひとつの拠点としてのイノコム・スクエアから、新たなイノベーションが生まれ、社会課題の解決や、さらに持続可能で快適な未来の創造に寄与することが期待されます。