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幸せが招いた最悪なシナリオ!“泣き寝入り退職”するしかなかった女性の苦悩

コラム

 働き続けたいと思っている会社を突然辞めることになるなど、普通は考えないかもしれません。けれど、高瀬みやびさん(仮名・女性・28歳)の話を聞くと、そういった事態への備えも大切な気がしてきます。

仕事

※画像はイメージです(以下同じ)

 高瀬さんは以前、ある会社で代表を務めていたTさん(男性・34歳)の右腕として仕事をこなし、将来についても「期待している」と言われていました。従業員10名程度の小さな会社でしたが、売上も上々。

世界進出の話もチラホラ出ていた

将来的には規模も拡大し、世界進出するという話もチラホラ出ていました。そのような展望のある会社で、のびのびと好きな仕事ができることが何よりの幸せであり、やりがいだったのです。骨を埋めるつもりだったので、プライベートも犠牲にして貢献しました」

 取引先との打ち合わせや会食にも昼夜問わず二つ返事で出席し、1日のほとんどを代表Tさんと過ごしていた高瀬さん。気は使いつつも関係は良好で、取引先との会食などでは夫婦に間違われることもしばしばあるほど意気投合していたと言います

「入社のキッカケは、会社が掲げるポジティブでヤル気あふれる理念でした。そして、代表であるTさんが対応してくれた最終面接で、Tさんの口から仕事に対する熱意や考え方を聞き、共感したからです。Tさんへの信頼やリスペクトは、入社後ますます強くなりました」

取引先の男性から食事に誘われ、交際に

クリスマス デート

 そんな高瀬さんに転機が訪れます。会食時に連絡先を交換した、取引先のMさん(男性・30歳)からの食事のお誘いでした。それまでは、仕事に打ち込み長いあいだ恋愛を封印していたので、嬉しい反面、引き受けてから当日までとても緊張していたそうです。

「ただ、食事がはじまると緊張は自然と解けていました。自然が好きで料理が趣味という共通点もあり、まるで前からの知り合いかのように意気投合。すぐに距離は縮まり、お付き合いに発展しました

 出会って3か月後に同棲。半年後には、お互いの家族に挨拶を済ませました。皆から祝福され、いよいよ会社へも結婚の報告をする段に。仕事を辞める予定もなく、Mさんが取引先の人だということもあり、お付き合いしていることすら誰にも伝えていませんでした」

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