作業員に“土下座強要”する中年会社員。「コンビニの駐車場」で目撃した一部始終
接客業において避けることができないのがお客とのトラブル。店側の過失が原因の場合もありますが言いがかりのようなクレームも多く、従業員にとっては大きな悩みのタネに。なかには土下座を強要してきたケースもあり、2014年には大阪府内のコンビニで店長と店員に土下座をさせた男女4人が恐喝容疑で逮捕される事件も起きています。
「テレビやネットで大きく紹介されていたのでよく覚えています。だから、職場近くのコンビニで土下座を強要している場面に遭遇したときは本当にビックリしました」
コンビニの駐車場で何やらトラブルが…
当時の様子をそう振り返るのは、会社員の村上隆介さん(仮名・30歳)。5~6年前のある日の午後、昼食を買いに行きつけのコンビニに行くと、駐車場で50歳前後と思しきスーツ姿の男性が作業服姿の30代後半くらいの男性に激しい口調で文句を言っていたとか。
ただし、このときはその様子をチラ見しつつも素通り。店の中に入り、いつも通り買い物をしていました。
「2人は店の前にいたので店内からもガラス越しに丸見え。レジにいたパートの女性店員も気づいていたと思いますが完全にスルー。まあ、店の外での出来事ですし、面倒事に首を突っ込みたくなかったんでしょうね」
駐車場で土下座をさせられていた
この後、駐車場に車が入ってくると姿は見えなくなりましたが、買い物を済ませて店を出ると2人の姿を発見。店内からはちょうど死角となっていた駐車場の端っこにいましたが、なんと作業員は男性に土下座をしていたといいます。
「どんな事情があるにせよ屋外で土下座ってやりすぎじゃないですか。しかも、先程からずっと怒っている男性はまだキレてるし、作業員のことを立たせようとはしませんでした。本当はここで仲裁に入るべきですが、男性のあまりの剣幕に少しビビッてしまい、巻き込まれたくないと思ったんです。けど、私がためらっていると後から店を出てきた大学生らしき若い2人組が駆け寄り、作業員と男性の間に割って入ったんです」