興味のない会議で集中力をキープするには?10分に1回の発言で驚きの効果が
「一度怒りを感じると、気持ちを抑えられず、我を忘れてしまう」「人前に出ると緊張してしまって、何も言葉が出なくなってしまう」。ネガティブな感情に引きずられて、このような後味の悪い経験をしたことがある人は決して少なくありません。
イヤな気持ちを忘れる、無視する、なかったことにする、無理やりポジティブな気持ちになる……このような対処法は実は逆効果。産業カウンセラーとして長年さまざまなビジネスパーソンの悩みを聞いてきた一般社団法人日本メンタルアップ支援機構・代表理事の大野萌子さん(@moeko_oono)は、ネガティブな感情は、扱い方次第で、あなたの人生における強力な武器といいます。
大野さんの著書『1ステップで気分があがる↑ 気持ちのきりかえ事典』より、「集中力を高める方法」を紹介します(以下、同書より編集の上、抜粋)。
case 1:単調な作業をするとき
単純作業に集中しようと思ったとき、部屋の照明を明るくしたり、窓際の席を選んでみたりして、意識して明るい環境にしたことはないでしょうか? 実はこれらの行為は、集中力を高めたい人にはNGです。なぜなら、明るすぎる環境はイライラや緊張を引き起こす上、気持ちが散漫になるため、単純作業の大敵です。集中したいからといって、必要以上に明るさを求める必要はありません。
お天気のいい日ならば、シェードやカーテンを閉めておく。できるだけ、窓に背を向けたり、あまり窓側に近寄ったりしないことも、集中力をあげる大切なテクニック。カフェなどで作業するときも、気持ちがいいので窓際を選びたくなりますが、それよりは、日光が届かない奥まったエリアを選ぶほうがおすすめです。
意外とくせものなのが、パソコンのモニターの光です。集中しようと思ったとき、思わずモニターの光度をあげたくなるかもしれませんが、ある程度の明るさがあれば、十分仕事には集中できます。むしろ、明るすぎるパソコンのモニターの光は、集中力を散漫にさせます。
A:パソコンの画面を暗くする!
「今日はなんだか集中できないな」と思ったら、パソコンのモニターの光度を落としたり、部屋の照明を落としてみたりするなどして、明るさを調整してみてください。なお、単純作業のときは、一度没頭してしまうと、過度に集中しすぎてしまうこともありますが、できるだけ細かくオンとオフを分けたほうが身体も頭も疲れすぎずに済みます。
年齢や環境、個人差にもよりますが、一般的に人の集中力は45分程度だと言われています。私は自衛隊員の方々に向けた研修を長年行っていたのですが、「50分に一度は必ず1回休憩を入れてください」と言われていました。これは非常に理にかなっています。
単純作業のときほどつい根を詰めてしまいがちなので、50分間作業したら10分の休憩を取ることを心がけてください。10分間の休憩時は、現在取り組んでいる作業とは全く別の作業を取り入れるほうが気分転換につながります。