慶応大生が立ち上げた話題の「歩く広告バイト」。効率よく稼ぐコツを聞いてみた
コロナ禍で今までとは違う、新たな働き方を考える人が増えている。
そんななか、新しい働き方として注目されているギグワーク(単発の仕事)がある。それは歩きながら稼げるバイト「Stchar !(ストチャー!)」だ。システム開発した株式会社ワナ・テクノロジーズは、本来5500円のバッグ(バイトするのに必須)を300個無料販売したところ、あっという間に完売した。
前回の体験取材を踏まえ、ワナ・テクノロジーズ代表取締役社長兼CEO小野塚悠氏に話を聞いた。
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リュックなので人目が気にならない
2021年11月1日、内閣府生活統括官(経済社会システム担当)が公表した「新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査」によると就業者のうち「副業を実施している人」が13.3%、「副業に関心はあるが、行っていない」が52.3%にも及ぶ。副業に関心を持つ人は意外と多い。
ストチャー!はiPadを設置できる専用バッグを背負い、渋谷の決められたエリアを歩くだけで稼げるギグワークだ。筆者も体験してみたが、思ったよりラクで、意外に恥ずかしくなかった。小野塚氏が語る。
「後ろから見ると動画が明るいので目立ちますが、本人はリュックを背負っているので目立っている感覚はないかもしれません。前からたくさんの人に見られて緊張することはないと思います」
1時間に992円しか稼げなかった理由
リリースでは「時給最大1200円稼げる」となっているのだが、筆者は992円だった。最大まで稼ぐにはどうしたらよかったのか。
「システムに国勢調査のデータを搭載していて、インプレッションカウントから人数が計算できます。『混雑エリア』という場所に入ると、最大1200円稼げる計算になっています。ちなみに、国勢調査のデータ自体は、特定の個人のデータを得るためにはやっておらず、誰が映ったのかまったくわからない状態なので、プライバシー的問題はありません」
体験時に1時間で992円しか稼げなかった理由は、どうやら筆者が人混みに疲れて人気(ひとけ)のない場所を選んでしまったからのようだ。