『ヘキサゴン』出演の慶應卒イケメン俳優が「タダの飲み会でも行かない」と断言する理由
2022年4月に著書『もうお金で悩まない』を刊行した崎本大海さん(35歳・@hiromi_s0823)。俳優として活躍する一方、2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、資産運用アドバイザーとして多くの人たちに“お金”との向き合い方を発信している。
背景にあったのは、20代から30代前半にかけて借金に苦しんだ経験。32歳で周囲の協力を借りながら、借金を完済し、考え方を改め、生活設計を立て直したのだ。お金にまつわる悲喜こもごもを味わってきた崎本さんに、社会人が実践するべきお金の使い方、運用の仕方を聞いた。
ポルシェに乗って豪遊する学生生活
大学時代の月収は「70万~80万円」。当時は「26万円の家賃がかかるタワーマンション」に住み、中古ながらも400万円ほどのポルシェに乗って、夜な夜な豪遊していた。しかし、大学在学中に出演していたバラエティー番組『クイズ!ヘキサゴンII』の終了を境にして、収入は激減。銀行の残高も底を尽き、借金へ溺れるようになっていった。
「自分が自分じゃないというか。なんとなく浪費をかさね、自分の人生や将来について上の空だったなと思いました。ポルシェに乗っていても、お金がなくてガソリンが入れられず、彼女に『ガソリンメーターがゼロになっている! なんで早く言わないの!』と怒られたり、今思えば恥ずかしい経験でしたね。
収入が減ってからも身の丈を超えたお金を使っていたし、常に足元に落ちている小銭を探すような、所在なく生活しているような感覚でした」
消費者金融に手を出して借金400万円に
20代後半へさしかかると、借金はみるみるうちにふくらんでいった。最初は「すぐに返済すれば、なかったことになる」と数万円程度のカードローンに頼ったが、いつしか消費者金融にも手を出し、リボ払いの残高や親・知人から借りた額も含めると、借金400万円に。
ちびちびと返済しても、借金の利息や手数料に消えるのみで、1万円強の返済のうち数千円が元本返済にあてられ、残りは利息分に過ぎなかったため元本が全然減らない。むしろ、返済したそばから数千円を借りるという事すらあった。そのため、それぞれ100万円にもなるリボ払いの元本、カードローンの元本はいっこうに減らなかったそうだ。
今、20代で似た状況へ陥ってる人たちもいると思うが、崎本さんは当時の経験をたよりに、かつての自分と同じような人たちへアドバイスをする。