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32歳で5億円「日本一売り上げるホスト」が語る、“頂点への登竜門”

ビジネス

 幼少期に感じた“嫌われたくない……”。そんな過敏な洞察力がいつしか“誰からも愛される”に変貌していく。32歳で5億2000万売り上げた日本一のホスト降矢まさき@masaking927)が徹底した顧客満足術を明かす!(以下、本人談)

降矢まさき

降矢まさき氏

洞察する対象は、己とお客様

 誰からも愛されるホスト。そんな降矢まさきのブランディングを叶えたのが、いい意味で顧客の期待を裏切る、鋭い洞察力だ。彼はお客のどこを見て、何を感じているのか。洞察することの重要性とあわせて、自身の考えを伺った。

彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」。これは兵法書の金言なのですが、顧客の本質的なニーズを満たせれば、ビジネスの成功を手繰り寄せられるということだと解釈しています。

 そして、お客様が何を望んでいるかを把握するには、観察力や洞察力の高さが勝負を決めます。加えて、高い次元で仕事をしたいなら、その分、重い責任を背負わなければなりません。相手を知ると同時に、自分自身を洞察する、つまり内省することも忘れてはいけないのです。

頂点への登竜門“No.1病”に

降矢まさき

盟友の姫乃昴と新店舗を出すことを発表。歌舞伎町の新たな伝説になるか

 ホストの世界は、成果主義の風潮が強く、指名と売り上げがものをいう過酷な競争社会です。俺なんかより数段イケメンの若いホストなんてザラにいますし、下からの突き上げも年齢を重ねるごとに厳しさを増します。

 そんな彼らを前にした戦いの日々は、果てしないプレッシャーの連続です。冷静に自分の心と向き合わなければ、重圧に心が握り潰されてしまいます。かく言う俺も、未熟さゆえに心が折れた苦い経験があります。

 実は2年目を迎える前に今の店を一度辞めて、1年間だけ別のお店で働いた経験があります。その2店舗目で、大挫折を味わいました。トップホストが一度は罹患するといわれる、“No.1病”です。症状は、恐怖心に押し潰されてのメンタルブレイクです。

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