半年で150万円渡しても足りない…“金の亡者”と化した父親と離れる方法
現在では当たり前のように目にする「毒親」という言葉。これはアメリカの精神医学者、スーザン・フォワード博士の作った造語「toxic parents」を和訳したもの。日本でもそんな毒親とのトラブルは後を絶たず、成人後も親との関係に悩む人は少なくありません。
18年ぶりに父親と再会。その目的は?
機械系専門商社に勤める田代純太さん(仮名・31歳)は、小学校低学年のころに両親が離婚。父親の借金とDVが原因で、離婚後は母親と生活。父親は養育費を途中で支払わなくなり、ずっと音信不通の状態だったとか。
ところが、27歳のある日、突然見覚えのない番号から着信。基本的に登録してない相手からの電話には出ないようにしていましたが、何度もかかってくるので出たところ、それは父親からでした。
「叔母がうっかり教えちゃったみたいです。ただ、父は昔のことを何度も詫びていました。このとき母はすでに病気で他界していましたが『謝りたい』って。それまで父の存在は記憶から抹消していましたが、そんな風に言われたら突き放せないじゃないですか。そこで次の週、会社近くの喫茶店で仕事終わりに会うことにしたんです」
半年で150万円むしり取られた
当時、父親は50代後半。待ち合わせ場所にはジャケット姿で来たもののシワだらけ。顔もどこかやつれた表情をしており、生活に苦労している印象を受けたそうです。
「結論から言うと、お金の無心でした。残念ながら予想していた展開でしたが、明らかにお金に困っている様子だったのでコンビニのATMから10万円を下ろして渡したんです。あんな人でも父親ですから。でも、そう思ったのが悪夢の始まりでした……」
それからも頻繁にお金を無心されるようになり、そのたびにお金を振り込んでいた田代さん。その額は半年で150万円近くになっていたそうです。