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朝倉未来戦で脚光の32歳“サラリーマンファイター”が語る挑戦「計量前日まで出勤してます」

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 3月20日、丸善インテックアリーナ大阪で開催された「RIZIN.34」で萩原京平選手(26)と対戦し、1本勝ちで勝利を収めた弥益(やます)ドミネーター聡志(32・@mma_pierrot)さん。第9代DEEPフェザー級王者となり、2020年大みそかに開催された「RIZIN.26」で朝倉未来選手と対戦するなど、注目を集める実力派選手だが、平日は大手食品メーカーで働く正社員という顔を持つ。

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「週末ファイター」弥益(やます)ドミネーター聡志さん

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 会社員をしていると、専業の選手に比べて必然的に拘束時間が長く、練習量も少なくなるが、「会社員をやめたいと思ったことは一度もない」と話す。弥益さんはなぜ、プロ格闘家と会社員の兼業の道を選んだのだろうか。エリート街道を歩んでいた彼が格闘技の世界に魅了され、「週末ファイター」になるまでの道のりや今後の目標を聞いた。

勉強漬けだった学生時代に衝撃だった…

 教育熱心な家庭に育った弥益さんは、小学校受験も経験し、海城中学・高校、筑波大学、筑波大学大学院へと進学している。格闘技と出合ったのは中学生のとき。深夜、勉強の合間にたまたま見た、海外のプロレス中継がきっかけだった。

「小学生のときから机に向かう日々だったので、肉体を激しくぶつけ合う海外のプロレスラーの姿を見て衝撃を受けました。自分の生きている日常とは真逆の世界が広がっていて新鮮に映りましたし、すごくかっこいいと思ったんです」

 その日以降、中学、高校生時代は近所にあるレンタルビデオ店の「プロレス」という棚に置いてあるビデオを片っ端から借りていった。宿題や受験勉強に追われる日々の中で、プロレス鑑賞をすることが唯一の楽しみだったという

海外プロレスから総合格闘技の世界へ

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 プロレスの棚にあった約30本のビデオをすべて借り終えた後、隣にあった「PRIDE」「DREAM」と書かれている棚の作品にも手を伸ばし、総合格闘技にも興味を持つようになった。

「総合格闘技は肉体で勝負しながらも、相手や自分を分析・研究するなど理詰めな部分もあります。自分にとっては『真新しさ』と『得意なこと』が混ざっているのがおもしろく、プロレスよりも夢中になりました。ただ、学校に同じ趣味の友人はいなかったので、語り合える相手がおらず……。大学生のころには、よく一人で大会を見に行ってました」

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