転職7回で見つけた「給料を数倍にする」働き方。ユニコーン企業を渡り歩いて
新型コロナ禍で働き方が変化し、「このまま今の会社や業界にい続けてもいいのか」と、転職や自分のキャリアについて考え始める人が増えている。
ビズリーチの調査(2021年)によれば、新型コロナの流行以降に「転職意欲が向上した」というビジネスパーソンが8割超を占め、 最も多い転職理由は「企業・事業に将来性を感じられなくなったから」(28.2%)だったという。すなわち、「より成長する場所に行きたい」という意欲が高まっているのだ。
SNSで「たいろー」名義で転職やキャリア、テック業界の情報を発信して人気アカウントになっている森山大朗氏(@tairo)に、これからの時代のキャリア形成の考え方について聞いた。
メルカリ、ビズリーチ…ユニコーン企業を渡り歩く
「かつての日本は国全体が“上りのエレベーター”だったと思うんです。つまり、どんな産業や会社にいても、立っている場所が勝手に上昇していくので、みんなが成長を実感できた。でも、今の日本は業種や会社、職種によって“上り”と“下り”が、クッキリ分かれています。
どの領域に自分を投げ込むかによって、年収や成長具合に差が出てしまうという現実があるのではないでしょうか」
これまで7度の転職を経験し、直近の3社はビズリーチ→メルカリ→スマートニュースと、いわゆる「ユニコーン企業」へと転職してきた森山氏。今では「テック人材」として活躍するが、もともと28歳の頃は転職に失敗し、飲食店アルバイトで生計を立てていたという。
転職するなら急成長企業、一択
そのような経験から、森山氏は「転職するなら、急成長企業、一択です」と話す。
「僕は『成長のエレベーター理論』と呼んでいるのですが、個人の努力よりも『どの場所で努力するか』が、キャリアに及ぼす影響ははるかに大きい。だからこそ、これから急成長する領域に自分を投げ入れ、そこで思いっきり頑張るほうが、スジのいい選択だと思うのです。そして、その領域こそがテクノロジーの恩恵を受けている業界です」