100均やセール品をやめたら、月1 万円貯まるようになった20代の節約術
日常生活に役立つ収納・整理アイテムが多数揃っている100円ショップ。今では食料品やDIY工具なども揃っていて、一度も訪れたことがない人はいないのではないでしょうか?
100円ショップはもちろん、セール品や半額商品が大好きだったという香山翔さん(仮名・21歳)は、自分が「負のスパイラル」にハマっているとは思いもしなかったそうです。しかし、就職先でF美さん(女性・21歳)と知り合ったことで、香山さんは自分の状況にはじめて気がついたと言います。
“節約上手女子”にまさかの声
「就職先は、1つのビルの中にいくつもの会社が入っているタイプだったので、給湯室も共有でした。だから飲み物は、ビル内の自動販売機か近くのコンビニで買う人が多かったんです。僕はクーポンやポイントを使って、みんなよりも安くコンビニで買っているつもりでした」
ところが夏になって水分量が多くなったとき、同僚のF美さんが水筒を持って来ているのを目にします。独身者で水筒を持参している人は少なかったので、女子の間では「あざとい」「デキる女子ヅラしてる」など、散々な言われようだったとか。そんなこと言われる筋合いはないのですが…。
「既婚者の上司たちからは、デカい水筒を持たされてそのぶん小遣いをケチられているという不満をよく聞いていました。でも、独身女子で水筒を持参しているのはF美だけだったので、節約上手なんだなと興味がわいたのを覚えています。でも、この水筒持参は夏にはじまったわけではなく、入社した春から続けていたみたいです」
水分補給するのがランチタイムぐらいだった春の入社時には、F美さんは女子の間でも「節約上手」と言われていました。それなのに、水分補給するシーンが増える夏になって男性社員がF美さんを節約上手だと褒めはじめた途端、古株の女子社員が陰口を言いはじめたそうです。
セールや割引に興味のない節約女子
「理不尽な理由で孤立しているF美が気の毒に感じたこともありますが、節約上手なら、セールとか半額商品の情報なんかも共有できそうだと思ったんです。F美は経理でもともと接点も多かったし、話しやすい性格だったので、僕のほうから積極的に話しかけました」
香山さんは話しているうちに、F美さんがセールや割引に興味がないことに気がつきます。それでも2人の仲は急接近し、プライベートで食事やBBQにも出かけるように。何度か目のBBQに出かけたとき、「100均で紙皿や紙コップを買おう」と提案した香山さんにF美さんが見せたのは、持参した折りたためるアウトドア用の食器でした。
「そして、『行くたびに紙皿とか紙コップとか買っていると出費になるから、コレ使おう』と言われてはじめて、自分がもったいないことをしていたと気づかされたんです。節約や“お得”のつもりで安いものばかり買っていたけど、パパっと消費してまた買ってしまったり、再利用せずに使ってしまったりする傾向がありました」
F美さんの自宅へ行くような仲になると香山さんは、F美さん宅にモノがほとんどないことに驚きます。ミニマリストを目指しているというF美さんの自宅は、キッチンもリビングも寝室も、どこを見てもスッキリとモノが収納されムダがない印象です。