「英語話せる?」をどう言う?「Can you…」は失礼な表現
中学校1年生の英語の授業で学ぶ表現の1つにあるのが、Can I…? や、Can you…? の文章。
「英語を喋ることができますか?」をCan you speak English? と訳すのは、英語の授業だけではなく、海外旅行でも役に立つとされています。
しかし、Canを使った構文は、実は「残念な英語」になりやすいのを知っていましたか?
相手の能力を判断するぶっきらぼうな表現
その理由はCanという単語がそもそも持っている「能力」や「可能性」の意味にあります。言い換えれば、Can you…? は「あなたに○○という能力が備わっているのか知りたい」というメッセージを暗に含んでいるのです。
そのため、Can you speak English? は「英語を喋る能力があなたには備わっていますか?」となり、相手の能力判断に繋がります。したがって、Do you speak English? と聞くよりもやや丁寧さに欠ける、ぶっきらぼうな表現なのです。
また、最近のアメリカではスペイン語をしゃべるメキシコ系アメリカ人や移民と、英語をしゃべる人々との間で軋轢も生じています。そんなときに、Can you speak English? と口にすると、相手を見下していると誤解されても仕方がありません。
カリフォルニア州やテキサス州などの州に行って、スペイン語をしゃべっている人に「英語を喋れますか?」と聞くときには要注意です。
Can youではなくMay Iという表現に
同じように、Can I…? は「許可を取る表現」と学んだ記憶があるかもしれません。
お店の食品コーナーでサンプル品を食べたいとき、そのサンプルを指さしながらCan I try this? と言ったり、トイレに行きたい時にCan I go to the bathroom? と言ったりすることができます。
しかしこれも厳密にいえば正しい表現ではありません。許可を取りたいときに使うのは、CanではなくMayです。May I try this? やMay I go to the bathroom? というのが正しい表現。