30歳になった武田梨奈が語る、仕事と結婚観「いつかは“戦えるお母さん”に」
映画『ハイキック・ガール!』『海すずめ』、ドラマシリーズ「ワカコ酒」で知られる女優・武田梨奈さん(30)が、ロマンチック・ラブコメディに挑戦した映画『ナポレオンと私』が公開中です。
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会社員として働く春子の前に、恋愛ゲームからナポレオン・ボナパルト(濱正悟)が現実の世界へ飛び出して来る。従来のイメージとは全く違う、ちょっとドジっ子の春子を演じた武田さんにインタビュー。
琉球少林流空手道月心会の黒帯二段所持者で、2014年のCMでは頭突きによる瓦割で一躍知名度を上げた武田さんといえば、やっぱりアクション! そこにかける熱い思いを聞きました。
こういう役が「ようやく来たぞ」
――2021年6月、30歳になりました。心境の変化はありますか?
武田梨奈(以下、武田):このところ、やりたいことがすごく明確になっています。なりたい像とか目指しているものは、昔からありましたが、それがすごく明確になっています。年齢を重ねてきて少しずつ自信もついたのかなと感じています。
――本作の春子は、これまでの武田さんのイメージとは違う役ですね。
武田:ここまで等身大の、そしてラブコメといえるようなジャンルで演じさせていただくのは初めてに近かったので新鮮でした。こういう役が「ようやく来たぞ」と(笑)。
――今回の頭ポンポンとか、いわゆる壁ドンといったキュンキュン系に憧れることもありますか?
武田:これまでそういう映画を観てもあまりキュンキュンしない人間でした。「こんなことありえないでしょ」と現実主義でした(笑)。20代前半くらいはそんな感じで過ごしていましたが、最近になって、「THE恋愛モノ」を観て、キュンキュンするようになってきましたね。
なので、今回のナポレオンのしぐさとか、頭ポンポン、頬をつねるといったものも、ステキだなと思うようになりました。特に、今回の場合はナポレオンというキャラクターだからということもあったと思います。
意外と引っ張ってほしいところも
――春子は最初に「誰か幸せにして!」と叫びますが、武田さんには「私が幸せにしてあげる」と言ってほしい人も多いかもしれません。
武田:私が引っ張っていくタイプに思われているかもしれませんね。でも、意外と引っ張ってほしいところもあるんですよ。
仕事では積極的にいろんなことに挑戦できますが、プライベートでは結構ネガティブな面もあって落ち込んだりもするので、そういうときには引っ張ってくれる人だと嬉しいです。ただ実際には一緒に幸せになるのがいいかな。立場的にどっちが上とかではなく、同じ歩幅で進んでいきたいです。
――「ようやく来たぞ」という本作が完成してみていかがですか?
武田:最初に頃安(祐良)監督から「残念な子には見えないで欲しい」と言われたんです。この作品は春子の目線から物語を追っていくので、観ている側が春子のことを少しでも嫌いだと感じてしまったら作品が崩れてしまう。春子の成長を応援しながら観ていただきたい気持ちがあったので、そこはなるべく客観的に見るように、同時に自分も持っているような葛藤に寄り添いながら演じられたらいいなと思っていました。
一見、SFも入ったTHEラブコメに思えるかもしれませんが、すごく現実的なストーリーです。この作品が人生を変えられるとは言いませんが、明日を少し変えられる作品ではあると思います。少しでも自分を誉めてあげたいと思えるような作品になっていれば嬉しいです。