自己流の糖質ダイエットで、軽度の高脂血症に…30代男性の後悔
世の中にさまざまなダイエット法がありますが、なかには誤った知識でダイエットをして体重が増えてしまったり、健康に害を及ぼしてしまう人もいます。
今回、話を聞いた東京都に住む武田春樹さん(仮名・33歳)もそんな一人。武田さんがおこなったダイエットとはいったい、どんな方法だったのでしょうか?
「糖質制限で痩せた!」友達の言葉を鵜呑みに
「体重が増え始めたのは昨年4月の緊急事態宣言で、仕事がリモートワークになったころからです。それまでは休日に友人とフットサルをたまにしていたのですが、それも中止になってしまいました。しかも夜、時間が空いたことでリモート飲み会にハマってしまって、毎晩のように出前をとるようになってしまって。
外出もできないし出前で食べること以外、ストレス発散することができなかったですね。他にもコロナで打撃を受けた飲食店や生産者を応援しなきゃという気持ちになって、ステーキやら海鮮を奮発して頼んでいたら、あっという間に7kgほど太ってしまったんです」
その後、出社が再開されて同僚や上司に太ったと指摘された武田さん。そこでダイエットを始めることにしたといいます。
「ジムはこのご時世で気が引けるし……。食事制限をしようと思って女友達に相談すると『昔、糖質制限ダイエットをしたら半年で9kgも痩せた!』と言われたんです。調べてみると、炭水化物などの糖質を減らして、低糖質のものならOKというダイエット方法で、僕が好きな肉やチーズは食べてもいいとのことでした」
それ以来、食べるときにはまず食材の糖質を調べるようになった武田さん。大好きな焼肉やステーキばかり頻繁に食べるようになりました。
成果のでない“自己流ダイエット”
“自己流”の糖質制限ダイエットとして肉を中心に食べていた武田さん。しかし、減量は順調ではありませんでした。
「ダイエットを始めて最初の1か月では2kgほど落ちたんですけれどね、それからは増えたり減ったりを繰り返すだけ。しかも、運動を全然していないせいか、お腹周りのお肉が全然落ちなくて。
これは本腰を入れようと肉の他にも豆腐や納豆なども食べるようにしたのですが、それでも体重は変わりませんでした。あと、卵やマヨネーズは低糖質とどこかに書いてあったので結構食べていましたね。しかし、それこそが糖質ダイエットの落とし穴だったんです……」