月額4万4000円からの「全国移住ライフ」で24歳女性が掴んだ“新しい幸せ”
2018年に設立され、定額で全国の家に住み放題のサービス「ADDress」を展開する株式会社アドレス。月額4万4000円(税込)の定額会費を支払えば電気代やガス代、水道代などの光熱費込み、しかも敷金・礼金も一切なしで全国の登録物件が利用できます(Wi-Fiも完備!)。
コロナ禍でテレワークを推進する企業も増えたため、昨年(2020年)から会員数は右肩上がりに増えており、時期によっては倍増する月もあったという。
リモートワークをしながら住んでいる人も実際にいるとのことなので、今回はADDressの物件でも特に人気のある「二子玉川邸」に、二子玉川ライフに憧れている筆者が取材しました!
こんな場所にあった!二子玉川邸に潜入
住みたい街ランキングで常に上位に選ばれている二子玉川。駅周辺は高島屋や109シネマズなどもあります。二子玉川邸は、東急田園都市線二子玉川駅からバスで20~30分ほど離れた「喜多見」(世田谷区)にあり、近くには多摩川が流れています。
早速お宅拝見。まず目に飛び込んできたのが、窓の外にあるウッドデッキ。大きな葡萄の木やオリーブの木もあり、ベランダ用のテーブルセットまで設置されています。滞在者はテラスで朝ごはんやティータイム、そして夜はライトアップして楽しんでいるそうです。
二子玉川邸は個室が多いですが、ドミトリータイプの部屋もあります。コワーキングスペースは和室なので、集中力もアップしそう! 共用キッチンは広くてキレイ。飾ってある花は毎日、家守さんが生けています。家守とは、物件での生活をサポートするコミュニティ・マネージャーのことです。
また、柱にはオーナーが刻んだ子供の成長記録が残っています。家族の愛情が詰まったお家だというのが分かります。
今回はそんな二子玉川邸に暮らす、会員の新宮照子さん(24歳)にお話を聞いてきました。なぜADDressに登録したのか、バックパッカー生活のような暮らしをしている実感はどうなのでしょうか?
最初の一歩が踏み出せなかった
徳島県から東京に上京し、目黒のシェアハウスに住み始めた新宮さん。2020年にIT関連企業に転職し、コロナ禍で職場が完全リモートになったのに伴い、ADDressに会員登録しました。
「狭くて、全然景色も良くなかった」という目黒のシェアハウスを出て、念願の多拠点生活を始めますが、現在の生活にいたるまでは、いろいろな葛藤があったようです。
「ADDressを知ったきっかけはInstagramでした。良いなとは思っていましたが、実際にやるのは大変そうで一歩踏み出すのに躊躇しました。ただ、奄美群島にある与論島(鹿児島県)でワーケーション体験をしたことがあり、自然との触れ合う生活で幸福度が高くなったと実感したことを思い出したんです」