「借金1000万円は怖くない」SNSで人気の26歳・美容師に独立事情を直撃
SNSの普及により、個人が手軽に情報発信できる時代になりました。SNSを巧みに使いこなすことでビジネスに活かしたり、チャンスを掴む人も増えています。美容師の大月渉さん(26歳)(@DIECE_SHOU)もその一人。
SNSに投稿した変身動画がバズったことが追い風となり独立。その模様は以前にもインタビュー取材を行いましたが、渋谷に自分のお店を構えるようになったといいます。独立したお店「ダイス シブヤ」で、大月さんにお話を聞きました。
26歳で失敗してもリカバリーできる
――現在は独立されてお店を持たれてますが、以前から独立願望があった感じですか?
大月渉(以下、大月):野心みたいなものはなかったんですけど、前居た会社と自分のやりたいことのビジョンにズレが出てきて、自分で店を持つ選択肢もいいかなと感じてました。
そのころ運良く、人のめぐり合わせがあって、僕の独立を応援をしてくれる人が現れたというのがあります。それと小学校からの同級生で今も付き合いある友人が6人くらいいて、みんな自分の会社持っていて、彼らからも刺激をもらいました。
30歳や40歳になってから独立して、めちゃくちゃ失敗するより、26歳の今やって失敗するほうが、リカバリーもいくらでもできると思って独立を決意しました。
――独立にあたって、お金の面はどうされました?
大月:開業資金は政策金融公庫から創業融資を受けました。お店は元美容室の居抜き物件なので初期投資は比較的少額ですんでます。それでも1000万円ほどかかってます。
20代で1000万円の借金を背負えた理由
――20代で1000万円の借金を背負うのは、なかなか勇気がいったのでは?
大月:全然気負いはありませんでした。1000万円くらいだったら、純粋に僕の単価と接客数から計算して、独立後4か月あれば回収できると思ってました。前の店よりも、僕がスペースをかなり使っているのでむしろ売上は前より上がってるくらいなので。
――すでに借金は返済済みということですね。売上を上げる秘訣はありますか?
大月:想定通り4か月で返しました。3年くらい僕のアシスタントをやってくれてる、りょうた君という子がいて、セットやブロウといったフィニッシュワークを担当しています。そのおかげで僕はカットに専念できるんですけど、なかには「最後まで大月にやってほしい」お客さんもいると思って。
その理由は技術への不安などがあると思うんですけど、僕のアシスタントは技術面で僕と全く遜色ないレベルに育っているので、下手したら僕よりお客さんから評価されるくらいになってます(笑)。普段からSNSにアシスタントを露出させることで、それを見たお客さんへ安心や信頼に繋がってます。そうすることで、よりたくさんのお客さんを接客できるようになりました。