バーレスクTOKYO「月商1億円」の舞台裏。盛り上げるコツを人気MCに聞く
眠らない街・東京の六本木。この不夜城で今1番アツいエンターテイメント空間といえば、美女ダンサーたちの華麗なパフォーマンスが楽しめる本格ショーパブ「バーレスクTOKYO」だ。
地上波にも取り上げられる夜の超人気スポットなだけあって、店の月商は1億円に達することもあるとか。今回はその煌びやかなバーレスクのステージに立ち、洗練されたテクニックで毎夜観客を盛り上げる人気MCのクロトさん(35)に話を聞いた。
六本木のホストから横浜のショークラブへ
――最近はバラエティ番組に出演されたり、多方面で活躍されているクロトさんですが、そもそもどういう経緯でショービジネスの世界に?
クロト:僕が大学生の時に、友人から「六本木のホストクラブでバイトをするんだけど、1人じゃ怖いから一緒に来てくれ」と言われて。それでしょうがなく付き合いで行ったら、当時(2000年代)はホストクラブが全盛期。何も知らずに入店しましたけど、青臭いホストの奮闘を描いたドラマ『夜王~YAOH~』(TBS系)のロケ地になっていたりとかして、そのエネルギッシュな世界にすごく驚いたのを覚えてます。
で、その時に知り合った人が、「今度、横浜にショークラブを出すから手伝ってくれないか」と僕を誘ってくれたんです。IT系企業からSEの内定をもらっていたけど、なんだかすごく違和感を抱いて、横浜の話が渡りに船だったというか。それが今につながるショービジネスとの出会いでした。
ぶっつけ本番の時にはコースターをカンペ代わりにした
――何かベースになる経験があって、それを見込まれてスカウトされたという流れですか?
クロト:いや、それがまったく(笑)。とりあえずやってみろって感じで。練習には挑みましたけど、人より物覚えが悪いんで、最初は全然上達しなくて。MCも同じで経験がないのにぶっつけ本番で始まったんです。店には簡単な“MCマニュアル”みたいなものはありましたけど、参考にできたのはそれだけで。
仕方がないのでノウハウは自分で積み上げていくしかありませんでした。もちろんシロウト同然の人間がステージに上がるわけだから、ものすごく緊張します。だから最初はコースターの裏にしゃべらなきゃいけないことをびっしり書いて、セリフが飛ばないようにしてました(笑)。
――コースターがカンペ代わりだったんですね。
クロト:場数をこなしてある程度慣れてきたら、今度はお客様の反応をチェックするようになりました。客席の反応がイマイチだったところは即修正。逆にウケがよかったところは、ノウハウとして蓄積させて次の公演にしっかり反映させる。そうやってゼロから自分のスタイルを作り上げたんです。