上司の評価がアップする「話し方」のコツ。主語はあえて隠す
「主語」の使い方ひとつで、あなたの評価は高くなります。実際、評価の高い人、つまり稼ぐ人は、会話の中で「私」「僕」といった「主語」をさりげなく使って、「私」「僕」を上手にアピールしているものです。
起業コンサルタントとして、様々なビジネスのプロデュースに携わり、300人もの「稼ぐ経営者」を育て上げた金川顕教氏。新刊『稼ぐ話術「すぐできる」コツ』(三笠書房)では、稼ぐ人に「共通する話し方」を「すぐできて、すぐ効果が出る」ように紹介している。
その中から、今回は「稼ぐ人の主語の使い方」について紹介する(以下、金川氏寄稿)。
自分を「主役」として話す
たとえば、あなたがチームリーダーだとしましょう。そして、今、取り組んでいるプロジェクトに全力を傾けて、チームを一丸にし、成果を出しつつあるとします。そんなとき、上司から進捗状況を聞かれたとしましょう。
あなたが次のように答えたら、上司はどう思うでしょうか?
「現在、チーム一丸となって取り組んでいます。まだ課題もいくつかありますが、期日に間に合うよう、チームワークで乗り切りたいと思います」
従来の日本人ビジネスマンの模範的回答ですね。しかし、こんな答え方では、間違ってもあなたの評価は高くなりませんし、稼ぐ人にもなれません。というのも、このプロジェクトを成功させたとしても、このような返答をしていると、あなたが評価されるよりも「みんな、よく頑張った!」と、チーム全体が評価されるだけだからです。評価が高い人であれば、上司に次のように返答するものです。
「私が部員を激励してきたこともあって、現在、チームが一丸となりつつあります。まだ課題もいくつかありますが、部員に現状をフィードバックし、課題解決にチームワークで取り組んでいます。期日までには必ず間に合わせます」
これが評価の高い人の返答です。つまり、話している内容はほとんど同じでも、「主語」を上手に使うことで、「私」を上手にアピールしているのです。先ほどの返答と比べてみれば、上司に与える印象が違うことは明らかです。