DeNA、ゲーム事業が不振で業績悪化? 退職者からは給与に不満も
株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が11月6日、2020年3月期第2四半期決算を発表した。
主力のゲーム事業が不振
DeNAの売上の落ち込みが露わとなる決算発表となった。グループ全体の売上収益は約652億円で前年同期比4.3%減。営業利益は約50億円と前年同期比比較で52.7%もの減少だった。
DeNAは落ち込みの原因として主力のゲーム事業の減収を理由のひとつとして分析している。ゲーム事業は前年同期比で26%減と他のセグメントよりも落ち込みの大きい分野となっている。
業績が振るわなかったゲーム分野であるが、「マリオカートツアー」や「ポケモンマスターズ」などの話題のタイトルをリリースしている。「マリオカートツアー」は任天堂との協業タイトルの中でダウンロード数・プレイ人数ともに過去最高水準で推移、「ポケモンマスターズ」は全世界累計1000万ダウンロードを突破した。
注目を浴びるタイトルのリリースが続いたが、不具合の多発などによって業績には結びついていない形となっている。個別ゲームの売上について明かされていないものの、報告書内では「業績の貢献は既存タイトルが中心だった」とまとめられている。
振るわなかった新規タイトルであるが、今後はコンテンツの拡充、有料サービスの充実などによってテコ入れを進めるとしている。