データサイエンティストにあなたもなれる?数学嫌いのド文系が体験講座に挑戦
「21世紀でもっともセクシーな職業」と言われる職業、データサイエンティストを知っているだろうか。
データサイエンティストとは、主に統計学や情報工学を駆使し、データを解析、経営に役立つ知見を導く人たちのこと。求人・キャリア情報サイト「グラスドア」によれば、アメリカのデータサイエンティストの平均年収は12万ドル(約1270万円)であった。
数学に疎くてもデータサイエンティストになれるか
日本国内でも、にわかに注目を集めているデータサイエンティストですが、統一の資格や免許もなく、いまだ人材不足の状態が続いているとか。
もしかして、これはチャンスなのでは? 出版社というレガシーメディアに勤めている筆者(28歳)ですが、最近は会議でデータを扱ったり、ウェブサイトの分析をすることが増えて焦ったりしています。
もっとデータを理解し、仕事に有益に活用できるようになれば、同期から頭ひとつ抜けられるのではないだろうか。そんなわけで、私大文学部卒の筆者(28歳)がデータサイエンティストに挑戦。
めちゃくちゃ数学に疎い筆者でも、果たして情報分析のプロになれるのか。法人向けデータ分析研修事業を手掛けるデータミックスが行う個人向けの「データサイエンティストの育成講座」 に通ってみました。
育成講座は「ブートキャンプ」「ベーシック」を経て、実務で結果を出すために必要なスキルを学ぶ「アドバンス」「インテグレーション」と続く、全4ステップで構成。
今回は1か月で基礎を学ぶ全5回の「ブートキャンプ」に参加してみた (※現在は、1か月半、全7回講座に変更)。
初回講義が行われたのは、年明け間もない2018年1月13日。半蔵門のデータミックス本社に14時に集合。教室に着くと、20~40代を中心に十数人の男女。なかには白髪交じりのご老人もいました。
この日の講義は「モンテカルロシミュレーション入門」。いきなり何のことかわかりません。「乱数を発生させて、その乱数を使って計算しよう」と説明されても、さっぱりです。
どうやらひと口にデータ分析といっても幅広く、目的用途に応じたモデルの作成、データの可視化、分析方法など、やることは多様にわたっているようです 。
線形代数、行列、逆行列など、高校数学をもっと真面目にやっていれば……と思う単語が続々と出てきました。