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ストレスが少ない不動産企業、1位は三菱地所。実際に働く社員の声は…

ビジネス

 不動産業界と聞くと、厳しい営業ノルマなど、過酷なイメージを持っている人も少なくないだろう。

三菱地所

photo by Wiki591801 CC BY 3.0

 株式会社グローバルウェイが運営する企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」が8月1日に発表した「不動産業界の“ストレス度の低い企業”ランキング」を見てみると、三菱地所株式会社(以下、三菱地所)が1位を獲得している。

 2位以降はどのような企業がランクインしているのか? また、1位の三菱地所はどのような会社なのか?

ストレス度の低い不動産企業1位は「三菱地所」

 今回の調査は2015年4月以降にキャリコネに寄せられた評価をもとに、5点満点でストレス度の低さを算出している(対象企業は、「日経業界地図 2018年版」(日本経済新聞出版社)に記載があり、かつキャリコネに20件以上の評価が寄せられている不動産関連)。

 三菱地所は3.86ポイントと2位の三井不動産に0.5ポイント以上の差をつけての1位。2位には三井不動産(3.34ポイント)、3位に三井ホーム(3.14ポイント)、4位に積水化学工業(3ポイント)と、続いている。

 1位になった三菱地所では、どのような工夫が施されているのだろうか。背景には「働き方改革」の実現に向けた、いくつかの取り組みがあるようだ。

三菱地所のストレス度が低いワケは?

三菱地所

※三菱地所公式サイトより

 2017年4月に「働き方改革推進委員会」を結成し、2018年1月に本社を移転。点在していた各部署を3フロア半に集約し、社員間でのコミュニケーションを活発化、また仮眠室も導入され、仕事中の休憩も推進されている。また、出社せずに自宅でも仕事が可能なテレワークも導入されており、勤務時間もコアタイムを定めた上でのフレックス制となっている。

 これらの取り組みにより、有給休暇取得日数は2017年から2018年にかけて約10%も増加。時間単位有給休暇制度という1時間単位で有給を取得できるという独自の制度も整備されている。

 さらに、三菱地所は働きやすさだけでなく給与面も非常にいいようだ。「Yahoo!ファイナンス」によると、従業員の平均年齢は41.2歳で平均年収は1247万円。

「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、40代前半の平均年収は467万7000円なので、約3倍近い年収となっている。なお、従業員数は単独で899人、連結で9439人である。

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