バイトの学生が注意されて逆ギレ。家庭教師派遣はツラいよ…
難関大の学生の間では、定番のアルバイトのひとつとなっている家庭教師。ほとんど場合は業者を通じての派遣となり、登録されている大学生が派遣されます。
某家庭教師派遣センターに勤める山口芳雄さん(仮名・34歳)は、「大半の家庭教師はちゃんとしているし、トラブルはそれほど多くない」と話しますが、なかにはとんでもない人もいるようです。
勘違いで家庭教師を休んでしまった大学生
都内の有名私大に通っていたYさんというアルバイトの家庭教師ですが、派遣先のお宅から「約束の時間になっても来ない。電話しても出ない」とクレームが入ります。
「毎週何曜日に教えに行くというのは、センターにも報告してもらっていますが基本的には親御さんと先生の間で決めてもらっています。そのため、週によっては曜日を変更することも多く、先生が間違えてしまうケースもあるんです。もちろん、親御さんにはその場でお詫びしましたが、そこまで大問題に発展するとは思ってもいませんでした」
センターからもYさんに電話とメールで連絡を入れたそうですが、その日は結局連絡なし。翌日、出勤して会社のパソコンを開くと「曜日を勘違いしていました」というメールが届いていたそうです。
「休みだと思ってサークルの飲み会に行っていたそうです。着信をバイブにしていたらしく、メールについても受信も家に戻ってから知ったとの言い訳が書いてありました。本当に気づかなかったのかは疑問ですけど、そのことを追及するよりも先方に謝ることが先。すでに謝罪メールを送ったとありましたが、電話もするように返信メールで伝えました」
反省どころか逆ギレして帰った!
この後、すぐに山口さんのほうから先方のお母さんに電話をして事情を説明。「後ほどYさんからも改めてお詫びの連絡を入れさせます」と会話しました。
「その時の印象では怒っている感じではなかったため、とりあえずホッと一安心しました。ただ、翌日の夜にこの母親から電話がかかってきたときは、前日とは別人だと思えるほどに怒気を含んだ口調だったんです……」
どうやら、その日はYさんが家庭教師に来る日でちゃんと時間通りに来たそうです。しかし、相手のお母さんが「今度から気をつけてくださいね」とやんわりと注意したのに対して、ブスっとした表情で謝ってきたのだとか。
「さらにY先生はこちらからお願いしていた謝罪の電話も入れておらず、そのことを指摘されるとふて腐れたまま『すみません、忘れてました』と答えたそうです。この態度にお母さんが怒ってしまい、さらにキツい口調で注意すると、子供の勉強を教えることなくその場で帰ってしまったって……。もはや謝って許してもらえるレベルの問題ではなく、その場で『家庭教師派遣の契約を解除する』と言われました」