厚かましい親戚にイラッ…。勝手に自宅をホテル代わりに
親戚同士といっても日頃の付き合いの程度によって距離感は違ってくるものです。ただし、なかにはそんなのお構いなしに図々しいお願いをしてくる人もいます。
「以前、東京の江戸川区に住んでいたのですが、ディズニーリゾートまで30分程度で行けるもんだから『泊めさせて』って言ってくる親戚がいて困っていました」
そう話すのは、食品メーカーに勤める大野潤一さん(仮名・31歳)。以前は実家の3LDKのマンションに家族3人で住んでいたそうですが、定年を機に両親が田舎暮らしをスタート。そのまま1人で暮らすことになったといいます。
知らない番号だと思ったら従弟からだった
両親が引っ越してから1か月ほどったある日、見知らぬ番号から着信がありました。電話の主は従弟(いとこ)でした。
「父方の従弟にあたる方なのですが、私に直接連絡してきたことは一度もなく、そもそも電話番号を教えていなかったので驚きました。祖母に連絡先を教えてもらったようですが、私が東京で1人暮らしを始めたのを聞いたらしく、最初は『ちゃんとご飯食べているのか?』っていう他愛のない内容でした」
しかし、しばらくすると「ところで……」と別の話題に。実は、ここから話すことが本題だったのです。
「『今度、家族で東京に行くんだけど、泊めさせてほしい』ってものでした。日頃からお世話になっている人ならともかく、交流のない従弟家族を泊めるのは嫌でした。それでも親戚だからと思ってOKしたのですが、これが間違いでした」
部屋を散らかし、掃除をせずに帰ってしまう
当日、訪れた従弟は土産すら持参せず、我が物顔でリビングを占領。その態度にイラッとしたそうですが、そんな大野さんの気持ちを逆なでするようなお願いをしてきます。
「ディズニーリゾートへの送迎を頼まれました。近くのバス停から1本で行けるのに『迷ったら怖いから』って。まだ送るのはよかったですけど、夜迎えに行ったら『もっと早く来てよ!』って文句を言うし、お礼の一言もありませんでした」
従弟一行は翌日帰ることになっていましたが、大野さんは仕事だったため、スペアキーを渡してポストに入れておくように伝えます。カギはちゃんと入っていましたが部屋は散らかったまま。テーブルの上には空の弁当箱や食べカスもあったそうです。
「ちゃんと片付けてから帰るのが常識というかマナーじゃないですか。いい大人なのにそれすらわからないのかなって。怒りを通り越してとにかく呆れました」
従弟にメールでそのことを伝えると、「ごめんなー」と返信してきたそうですが絵文字付き。本気で謝ったようには思えませんでした。それなのに2か月後には再び、また泊めさせてほしいとの連絡があったといいます。