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会社から必要とされる人と、そうでない人の「言動の差」

学び

 近年ではIT技術の発展やAIの登場などになり、継続的に学習し、より高度なスキルを持った労働力の需要が非常に高まっています。一方で専門的なスキルを持っていなくとも、AIに代えられない「人間ならでは仕事のスキル」が非常に重要となってきております。

ビジネス

※画像はイメージです(以下同じ)

 若手社員が会社から必要とされ続ける人間になるためには一体どのように考え、ふるまえばよいのかをまとめてみました。

仕事は「スピード」重視で「質」も高まる

 まず私が大事だと考えているのが「飲みニケーション」です。近年ではネットが発展したため、リアルなコミュニケーションを嫌がる若手社員も多くいると聞きます。

 社会人になるということは、人との関わりは避けては通れません。自分とは違う年代・考え方・価値観の人と一緒に仕事をしていくことこそが重要です。「人間」である以上、人と人とのあいだの「間」を大切にすることこそが、本来の「人間」のあるべき姿だと考えます。

 次に、仕事に取り組むうえの「スピード」を重視してほしいです。仕事をする相手にとっての満足感を考えると必要なのは「質」と考える人も多いと思います。

 しかし、それは成果の話であって、仕事に取り組むプロセスにおいては「スピード重視」で動くことが大切です。今、あなたの仕事のレベルが10だったします。それを考え悩むことで突然レベルが50、100に成長することはまずありません。

 また、スピードの速い人の特徴として総じて「かばんが小さい」ことも挙げられます。かばんが小さい人というのは、「持ち帰る・持ち歩くものが少ない=仕掛かりの仕事がない」ということですし、身の回りの環境を整理整頓できる人です。環境が整理できると、作業効率や生産性が高まり、作業におけるスピードがさらに向上します。

 仕事はトライ&エラーの繰り返しですので、期日よりも早く動き、報告し、フィードバックを受けたうえで残された時間に質を上げていけることが仕事ができる人であり、会社から頼られる人といえるでしょう。

ポジティブな提案をし、組織を成長させる

ビジネス 交渉

「言動」ひとつ見ても会社から必要とされる人かそうでないかがわかります。必要とされる人はまずネガティブワードは口にしません。そもそも会社に対する愚痴や不平不満がない人なんて存在しません。それを言葉にするかしないかの差があるだけです。

 愚痴や不平不満は口にだしても多くの場合は何も変わりません。その無駄な愚痴や不平不満を言う時間やエネルギーをポジティブな提案へ変えることで、会社や上司は聞く耳を持ち、時には「やってみるか」ということになります。結果、自らの言葉がきっかけで環境を変えることもできます。変わらないことに嘆く時間を使うのではなく、変えられることを探す時間を割くことが重要です。

 また、「個人の能力を高める」ことより、「組織の能力を高める」ことに意識することも重要です。会社では、自分に任された仕事ができることは当たり前のことです。

 個人で成果が出せる人よりも、部下を育てられる人のほうが評価されるのは当然のことです。多くの部下を育て、成果を出させることができる人を会社は手放したくはありません。人の成長を加速させられる人は、組織の成長も加速してくれます。ですから、「個人」よりも「組織」で成果を残した人のほうが圧倒的な評価を得られるのです。

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