セブン-イレブン「時短営業」実験へ。アルバイトからは反対の声も!?
コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンは3月5日、一部店舗で時短営業の実験を行うことを発表、21日から開始した。
東大阪市にあるセブン-イレブンの店舗が、人手不足を理由に時短営業をしたことに端を発する今回の取り組み。夜勤バイトが集まらないうえ、たいした利益もない深夜営業でオーナーはもう限界…ということで、時短に期待の声が高まっている。
そんななか、「この流れは嫌ですね。なんとか、24時間営業を続けてほしい」と語るのは折田健さん(32歳・仮名)。彼は都内にあるコンビニで、夜勤のアルバイトをしてるのだ。
夢追いバイトにとってコンビニ夜勤は最高
折田さんの職業は俳優。どこの事務所にも属していないフリーランスとして、小さな映画のオーディションを受けては落ちて、受けては落ちてを繰り返している。当然、本業だけでは生活費をまかなえずアルバイトで生計を立ている。
「役者を始めた23歳から、さまざまなアルバイトをしてきました。その中で、一番気に入っているのがコンビニ夜勤。今の店舗でかれこれ5年くらい勤務しているでしょうか」
コンビニの夜勤は、折田さんのような立場の人にとって「恩恵しかない」と言います。
「まず、昼間働くよりも時給がいい。都内の夜勤だと1300円を超えます。また、廃棄で出た弁当やおにぎりなどを持ち帰れて、食費を浮かすことができる。そして、もっとも良いことが『台本を覚える時間がある』ところです」
オーディションで使うセリフを覚えている
もちろん廃棄品を持ち帰る行為はNGで、折田さんはこっそり行っているそうだ。しかし、それ意外についてはどういうことか、詳しく話を聞いた。
「僕が働く店は、深夜2時~3時を超えると、ほとんど人が来ないので、やることといえばフライヤーの掃除だとか商品の品出し、整理。あとは納品作業です。もう慣れてどれもさほど苦にならないので、残りの空いた時間を、台本覚えに使っている。
翌日のオーディションで使うセリフを覚えて、声に出して読んだり、セリフの言い方をいろいろなバリエーションで試してみたり。あ、これはワンオペの時だけです(笑)。そこそこ時給も良いから、ほんと貴重なんですよ……」