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地獄の飲み会文化が残る会社。テキーラ一気“GACKT飲み”など命が危ない…

ビジネス

 アルコールハラスメント(以下、アルハラ)を受けたことがありますか? アルハラとはアルコール摂取の強要など、アルコール飲料にまつわる、嫌がらせ全般を指す言葉です。

 飲み会の席で上司や先輩、はたまたクライアントからお酒の一気飲みを命じられた経験、接待が多い営業職の人は一度くらい身に覚えがあるのではないでしょうか。

お酒 飲み会

※画像はイメージです(以下同じ)

「半端ないアルハラが連日のように繰り広げられていた」と語るのは、数年前まで、某大手広告代理店に事務職の派遣社員として勤務していた小林由樹さん(仮名、30歳)。

 上下関係が厳しいことでも有名な広告代理店の実情を探ってみました。

独特の飲み会文化「先輩の言うことは絶対!」

 小林さんはこう語ります。

「噂には聞いていましたが、上下関係の厳しさはすごいです。先輩の言うことは絶対で、後輩は理不尽なことでも口答えすることなく、必ず命令に従っています。仕事以外でも、お弁当やコーヒーを買いに行かせたり、雑誌を買って来させたりしている人もいました」

 まるで大学生のパシリのような話ですが、小林さんは「20代の男子社員は自分の意志なんてないに等しい扱いです。飲み会の席だと、もっとタチが悪くなって、若い男性社員はいつも先輩から一気を命じられて潰れています」とも。

 近頃は「若手が会社の呑み会に参加しない」という風潮も聞きます。しかし、「ウチの会社で、それやったら会社人生捨てたようなもの」とのこと。

「実際、会社の飲み会を欠席している若手社員は見たことない。飲み会自体もヒドくて、上司が自分の革靴にお酒を入れて『俺の“靴酒”が飲めないのか!?』と、部下に飲ませている光景を見たことがあります。汚いし、ちょっと有り得ないですよね」

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