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年収1000万円・29歳代理店マンのそこそこ幸せな生活「自分の収入は中くらい」

コラム

 誰もが夢見る高年収。とはいえ、現実には20代サラリーマンの給料なんて雀の涙程度。年収1000万円なんて、自分は夢のまた夢という人も多いはず。前回の取材では自分で会社を作って、社長になったという年収1000万円オーバーの28歳医師の男性に話を聞きました。

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※画像はイメージです

 自らリスクを取って、会社を作って、社長になり、勝ち取ったリッチな生活は確かにうらやましい! しかし、庶民としての意見を言えば「リスクを取らずに高年収になりたい!」というのが本音です。

 そこで、今回は20代にして人も羨むようなサラリーマン生活を手にした佐藤寛治さん(仮名・29歳)に話を聞きました。

大手広告代理店の仕事の実態は?

 就職浪人ののち、念願の大手広告代理店から内定を獲得。現在はマーケティング部門に勤務している佐藤さん。広告代理店というと「激務」「飲み会が激しそう」なんてイメージもありますが、実際どうなのでしょうか?

「営業の部署は大変だと思いますね。地方に出張したり、月の残業が100時間超えたりする人も少なくありません。とはいえ、広告代理店の場合、入社して5年目くらいまでの年収は、人事評価がほとんど関係ない。ほぼ残業代で決まるので、あえて残業している若手もいます」

 そんな佐藤さんの年収は、月収およそ60万円、ボーナスが年に2回(今年は業績が良かったので320万円)で合わせて1000万円ちょいということ。ちなみに厚労省が調査した「平成29年 賃金構造基本統計調査」の結果では、男女の年齢別平均給与額は20~24歳は206.7万円、25~29歳は238.9万円。かなりの高年収です。

「弊社の場合、5年目から裁量労働制になるので、どれだけ残業しても一律20万円弱です。なので、今はほとんど残業していません。月30時間くらい」

 現在はマーケティングの部署に所属しており、本人曰く「非常に働きやすい環境」だとか。では、逆にキツかった時期は?

「入社したての頃ですね。仕事はキツくありませんでしたが、残業がほとんどない部署に配属されてしまったので、給料は同期の下から数えたほうが早かった。しかも代理店マンって基本、見栄っ張りなんで。合コンしても基本、全おごり。貯金もなかったですね」

さすがエリート!合コンは1週間に最大7回

年収一千万

大手広告代理店の佐藤さん(仮名、29)。シュッとしたイケメンだ

 貯金がなくなるまで飲むということは、代理店マンはそんなにモテるのか!? 佐藤さんは「多いときは1週間に7回合コンしていた」と。

「とくに営業の部署はストレスが溜まるので、合コンで飲んだり、ハメを外したりするのが完全にはけ口でした。その頃はお金がなかったので、港区にある1人4000円でカラオケ付き飲み放題のお店をいつも使っていました」

 派手に遊ぶ一方、こういった節約意識を見せるのは、さすがエリート。抜け目がないです。

「投資でいうと、つみたてNISAはやっていますね。あとはマンションも2戸運営しています。意外ですかね? 弊社の若手はみんなマンション持っていますよ。ローン返済が毎月9万円のところ家賃収入で8万5000円くらいあれば毎月5000円返済で回せます。不動産は値下がりしにくいので、ローン完済したら売却してもいいです」

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