面接官は大学より「高校」を重視する?転職にまつわる6つの新常識
3.大学と高校のレベルギャップで見方が変わる
もうひとつには、大学と高校のレベルギャップで本人への見方が変わるという面白い事実があります。たとえば偏差値60くらいの大学卒業者の出身高校が開成・麻布・武蔵の私立御三家だったとします。
面接官の印象は「そうか、高校時代、女の子に熱を上げて遊んじゃって受験勉強しなかっただけで、地頭力はいいのだな」と、こちらも素質重視でプラス評価に変わるのです! 人間の印象や認識というのは面白いものです。
この話をアメリカ人の同僚にしてみたら「日本人というのは本当に変わっている。アメリカでは無名の高校からハーバードにでも行こうものなら、それがヒーローなのだが。その逆があるとは……」との反応でした。
おそらく、日本以外の国の反応は似たり寄ったりだと思います。日本のガラパゴス性はこんなところにも現れていますね。
4.会社は大きいほど年収が良い
次に、「大きな会社ほど年収が良い」という説。これは、全体の平均値を見ればもちろんその傾向は正しいですが、具体的な会社を調べてみると必ずしもそうではないのです。
たとえばオーナー系の会社で人材を重視している会社であれば、200億程度の売上の会社でも、1兆円企業と同じくらいの報酬を出している会社も少なくありません。
最近はベンチャーが少し大きくなった企業でも、大手企業並みの報酬水準の会社も増えました。会社の大小で就職先を選ぶ時代は終ったのかもしれません。
5.MBAを取れば転職は鬼に金棒
そして「MBAを取れば転職は鬼に金棒」説も実は間違った考え方です。
20代や30代前半でMBAをとれば、超人気企業からのオファーがたくさん舞い込んでくるのは事実です。ただしその「金棒」の賞味期限は転職先1社まで。それ以降は、やはり会社での実績や経験がものを言うのです。
「俺ってMBA」という感じの上から目線を嫌う企業が多いのも事実。「MBAはまるで・ビジネス・あきまへんで の略」とまで揶揄する経営者もいるくらいです。