ぺえ「とりあえずやってみろ」新世代オネエタレントに若者の悩み相談が絶えない理由
新世代のオネエタレントとして幅広く活躍するぺえさん。
日本テレビ系の番組『マツコ会議』に「ジェンダーフリーの謎のショップ店員」として取り上げられて一躍話題になりましたが、若者の間では「原宿の母」と呼ばれ、ショップには買い物より悩み相談をしに来る子たちが後を絶えません。
先日まで行われた世界バレー女子大会の応援サポーターの大抜擢や、レギュラー番組の撮影など多忙な毎日を過ごしていますが、SNS上にコメントされる悩み相談にも真摯に向き合い、ときには毒舌な言葉で迷える若者たちを導いています。
そんなぺえさんに、最近の若者が抱える悩みについてや、恋愛相談、ご自身の悩みはどうしているのか、突発性難聴を患って気づけたことについてインタビューしました。インタビュー後編はこちら。
「アパレルっていうよりもスナックに近い感じ」
――若者から悩み相談を受けることが多く「原宿の母」と呼ばれているぺえさん。相談に来る子たちが後を絶えない理由は、ご自身でなぜだと思いますか?
ぺえ:今の若い子たちって、どこか自分の個性を出せなかったりとか、やりたいことに素直に挑戦できなかったりする。彼らから見て、私は自分がやりたいことを自由にやってるようだから、相談をしていただけているのかなと思います。あと、オネエだから話しやすいっていうこともありますよね。
――アドバイスするときに注意していること、言わないよう心がけていることはありますか?
ぺえ:私、原宿でそこそこ人気あって、ちょっとテレビに出ていい気になってるアパレル店員がマジで嫌いなんですよ。まぁ私もちょっとだけ、そうなりかけているんですが(笑)。
なるべくフラットに話をするというのは心がけています。だからだいたい近場の子たちは常連になりますね。毒舌とは言われるんですけど、誰にでも毒を吐いているわけじゃなくて、この子ナイーブだなと思ったら寄り添う答えを返しますし、こいつ私の毒をもらいにきているなと思ってる子にはガツンと言い返します。
相談に来てる時点で答えは決まっている
――結構、その都度で回答は考えて話しているんですね。
ぺえ:でも正直、相談に来てる時点で自分の心のなかでは、意思というか答えは決まってるんですよね。だから、私がそっと背中を押し返してあげるっていうか。
「やってみなさい」「失敗してから考えてもいいじゃない」っていう言葉を欲している子が7割近いのかなって思います。
――SNS上のコメントでも悩み相談が多いですよね。
ぺえ:全部には返事できていないんですけど、「これは本当に悩んでいるな」とか「死にたいです」っていう人は、文章の本気度でわかるので優先的に返しています。
たぶん、周囲に話を聞いてもらえる人がいないので、「そうだよね、そうだよね、わかるよ」っていう答えを返してあげるだけで救われると思うんですよ。