MEGUMIが美容男子を激励!市場拡大でプロ人材の育成に力を入れるバンタン渋谷美容学院大学部の狙い

「自分の夢を信じて行動してほしい。誰が何と言おうと、やりたいことをやり抜く力が大事です」
2025年11月5日、バンタン渋谷美容学院大学部で行われた特別授業で、名誉学院長を務めるタレント・美容家のMEGUMIさんは、美容業界を志す男子学生たちにそう語りかけた。テーマは「やりたいことを実現するための3つのプロセス」。授業では、MEGUMIさんが自身の経験を交えながら、周囲の声に負けず挑戦してほしいと発破をかけた。
美容の道を志す若者が増える中、バンタン渋谷美容学院大学部では2026年度から共学化を本格スタート。美容の男女差を超えて、プロとして活躍できる人材を育てようとしている。その狙いを、広報を担当する株式会社バンタン マーケティング本部長の河毛健人さんに聞いた。
メンズ美容市場の拡大と、共学化の背景

河毛さんによると、共学化を決めた背景には「時代の変化」があるという。
「ここ数年で、普通にメイクをする男子高校生が増えました。韓国のカルチャーやSNSの影響もあり、男性が美容を楽しむこと自体が特別ではなくなっています。でも、“美容を仕事にしたい”となると、まだハードルを感じている子も多い。だからこそ、学院としてもその挑戦を後押ししたいと思ったんです」と河毛さんは語る。
実際、2024年の男性化粧品市場は2019年比で約1.8倍に拡大しており、美容業界全体でも「メンズ美容」は注目の成長領域だ。
「男性がヘアカットを仕事にするのは昔から普通ですが、メイクやネイルの分野では女性中心というイメージがまだ強い。でも、実際の現場では男性アーティストの活躍も増えています。これからは“男性が美容を学ぶのが当たり前”という時代になると思います」
現役プロによる実践教育が魅力

同学院の特徴は、講師全員が美容業界の第一線で活躍する現役のプロであることだ。
「授業では男性のヘアメイク講師も多く、学生はリアルな現場の空気を学べます。男女混合でヘアメイクの実習を行い、お互いに施術し合うのも普通です」
また、単なる技術習得だけでなく「セルフブランディング力」も重視しているという。
「美容の仕事は、技術があるだけでは成り立ちません。自分をどう見せ、どう発信するかが大切。MEGUMIさんはまさにそれを体現している方で、美容家としての活動だけでなく、発信者としても多くの人に影響を与えています。そうした姿勢が、私たちの教育理念と重なっているんです」
男子学生の挑戦を発信し、業界の“当たり前”を変える
共学化を進めるにあたり、学院では男子学生の存在を積極的に発信していく。
「美容を学ぶ男子の姿をウェブサイトやSNSなどを通してオープンに見せることで、『美容は女性のもの』という固定観念を少しずつ変えていきたいです」
さらに、企業とのつながりを生かし、学生のキャリア支援にも力を入れている。
「就職説明会では、百貨店の美容部員やヘアメイク事務所の方々と直接話す機会を設けています。美容業界には会社員として安定して働く道もあれば、フリーランスで活躍する道もあります。学生にはそれぞれの適性を見極め、キャリアを選ぶ力を身につけてほしいと思っています」
「好き」を貫くことが最大の武器になる

今回のMEGUMIさんの特別授業は、そうした理念を体現する場でもあった。
「美容をやりたいけど、自分には無理かもしれない。そんな悩みを抱える学生たちに、“好きなことを仕事にしていいんだよ”と伝える時間でした。MEGUMIさんも“誰に何を言われても、自分の好きなことを信じて続けて”と力強くメッセージを送ってくれました」
河毛さん自身も、その姿勢に共感を覚えたという。
「結局、どんな仕事も自分が好きでいられるかどうかが大事だと思います。美容業界は今、性別に関係なく“好き”を仕事にできるチャンスが広がっています。だからこそ、僕らが発信を続けて“美容男子”がもっと増えていけばうれしいですね」
美容を通して“自分らしく生きる”ことを学ぶ若者たち。その挑戦を支える教育機関として、バンタン渋谷美容学院大学部は、これからも多様な才能を社会へ送り出していく。美容業界の未来を変えるのは、こうした「偏見を超えて夢を語れる」若い力なのかもしれない。