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里崎智也さんに聞く――プロ野球&メジャーリーグ後半戦の注目ポイント

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里崎智也さんに聞く――プロ野球&メジャーリーグ後半戦の注目ポイント

2025年シーズンも後半戦に突入。プロ野球とメジャーリーグの展望を、元プロ野球選手で野球解説者の里崎智也さんに聞いた。2025年7月26日、モバイル野球ゲーム『ファンタスティックベースボール:日米プロ』ユーザー座談会のトークセッションに登場した里崎さんは、NPB・MLBの注目選手はもちろん、自らプレイした話題の『日米プロ』についても熱く語ってくれた。

日米混合チームで“夢の対決”が実現!

里崎智也さんとRound1 Studioのイ・ゴンヒCEOが日米プロで対戦

トークイベントの前半では、里崎さん自身が選んだドリームチームで『日米プロ』を開発したRound1 Studioのイ・ゴンヒCEOとゲーム内で対戦。そのプレイを通じて「プレイヤーの指示どおりに選手が動く。リアルの野球ではありえない分、ゲームとしての面白さがある」と、ゲームならではの戦略性の高さに感心しきりだった。

この『日米プロ』は、NPBとMLBの両リーグ公式ライセンスを取得したスマホゲーム。NPB12球団とMLB30球団の選手を自由に組み合わせ、自分だけのドリームチームを編成できるのが最大の魅力だ。選手の顔やフォーム、球場やユニフォーム、ロゴに至るまで緻密に再現され、まるで中継を見ているかのような臨場感が味わえる。

「僕の子どももそうですけど、最近はゲームから選手の名前を覚えるケースが本当に多い。知らなかったメジャーの選手を知るきっかけにもなるし、リアルとバーチャルの両方が楽しめるゲームですね」と、里崎さんもその完成度を絶賛した。

NPB後半戦、逆転劇の可能性は?

プロ野球セ・リーグについては、現時点で阪神が独走状態にあるが、「過去にはジャイアンツが11.5ゲーム差をひっくり返した“メークミラクル”もあった。阪神が連敗でもすれば流れは変わる。まだまだ何が起こるかわかりません」と語る。

特に注目しているのは、村上宗隆選手(ヤクルト)や岡本和真選手(巨人)といった主力選手の復帰タイミング。「怪我人がどれだけ早く戻ってこられるかが、順位争いに大きく影響してくると思います」と分析した。

一方、パ・リーグは混戦模様。「Aクラス・Bクラスが分かれ始めてきたが、下位チームにもまだチャンスはある。楽天や西武がどこまで巻き返すかにも注目ですね」と話す。また、日本ハムの新庄剛志監督が率いるチームの“最終決戦イヤー”にも注目。「このまま優勝までいけるのか、それともホークス(ソフトバンク)が交流戦の勢いそのままに逆転するのか。後半戦の展開が非常に楽しみです」と語ってくれた。

メジャーリーグは大谷翔平選手だけじゃない!

メジャーリーグに話が及ぶと、まず話題に上がったのは、やはり大谷翔平選手だ。「二刀流の調整も順調に進んでいて、8月末にはしっかり投げられるようになるのでは」と里崎さん。打撃面でもホームラン王争いをリードしており、「今の勢いなら50本は打ちそう」と太鼓判を押す。

他にも、鈴木誠也選手(カブス)やアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)など、日本人選手やスター選手の活躍が目立っており、「メジャーもNPBと同様に、MVP争いやチームの浮き沈みが注目ポイント。プレーオフ進出争いからも目が離せません」と話した。

また、「ここ数年でMLBの中継が日本でもかなり身近になってきた」と、ファンの観戦環境の変化にも言及。「ドジャースの選手やちょっと前はエンゼルスの選手くらいしか知られていなかったけれど、今はメジャーに詳しい人も増えてきた。来年のWBCを楽しむ上でも、今のメジャーをしっかり見ておくとより面白くなると思います」と、野球ファンへのアドバイスを送った。

野球の魅力をもっと多くの人に

里崎智也さんとRound1 Studioのイ・ゴンヒCEO

最後に会場に向けたメッセージとして、里崎さんはこう語った。

「ゲームを通じて野球を知ってくれる人が増えているのは本当にうれしい。『日米プロ』は、選手の魅力や戦略の面白さをうまく伝えてくれるツールだと思います。NPBもMLBも楽しみながら、リアルの試合も観てほしいですね」

リアルとゲームの垣根を越えて、プロ野球・メジャーリーグの魅力を体感できる今。里崎さんの言葉に、野球の未来への期待が込められていた。

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