マインドセットとは?意味や変える方法を解説【いまさら聞けないビジネス用語】
ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回はビジネスでもプライベートでも重要な「マインドセット」について紹介します。
目次
「マインドセット」とは「心の在り方」や「思考の傾向」
マインドセット(mindset)とは、個人が物事を認識し、考え、判断する際の「心の在り方」や「思考の傾向」を指す言葉です。何をするか、どのような価値観を持つかが、その人の行動や選択に大きな影響を与えます。
マインドセットには大きく分けて2つの種類があり、どちらのマインドセットを持っているかが、成長や新しいチャレンジへのモチベーションなどに大きく関わってきます。
フィックストマインドセット(固定的マインドセット)
フィックストマインドセット(fixed mindset)は固定的マインドセットなどと呼ばれることもあり、 才能や能力は生まれつき決まっており、新しい挑戦や努力をしても変わらないと、考えを硬直させてしまう思考傾向のことを指します。
フィックストマインドセットを持っている人は、失敗を「成長の機会」ではなく「能力の欠如の証明」として捉えてしまうことが多い傾向にあります。
たとえば、何かに失敗したり難題にぶつかったりしてしまった場合に、それ以上恥をかきたくないと考えて努力することをやめてしまう、やる気をなくすなどの思考に陥りやすくなります。そのため、成長の機会を逃してしまうことも珍しくありません。
グロースマインドセット(成長的マインドセット)
グロースマインドセット(growth mindset)は成長的マインドセットなどとも呼ばれ、能力は努力や学習によって成長するものだと考える思考傾向です。失敗を「学びの機会」として受け入れ、新たな挑戦にも積極的に取り組む姿勢を持つなど、固定的マインドセットとは真逆の思考であるといえるでしょう。
このような成長的マインドセットを持つ人は、失敗を恥ずかしいことと考えることはなく、努力をポジティブなものと捉える傾向にあります。そのため、失敗したり難題にぶつかったりした場合には、「努力が足りなかったのでもっと努力をしよう」「努力の方向性を変えよう」などと考えることができ、成長の機会を逃しません。
グロースマインドセットに思考を変える方法
ビジネスの場面でもプライベートな場面でも、成長したり新しいことにチャレンジしたりし続けるためにはグロースマインドセットを持つことが大切です。マインドセットは生まれつき持っている部分もありますが、成長していく過程で備わった後天的な部分もあるため、意識的に変えることも可能です。
その方法のひとつとして挙げられるのが、自分のマインドセットを把握した上で自己対話を行うことです。何かに失敗した場合に「できない」と決めつけるのではなく、「どうすればできるか」を考える癖をつけていきましょう。
また、グロースマインドセットを持つ人の行動や考え方を参考にすることも大切です。自分とは真逆の考えで物事を捉える人を観察して参考にし、自分の行動に少しずつ取り入れて変化させていきましょう。
そして成功体験を重ねていくことも、グロースマインドセットへと変化させる大きなポイントのひとつです。簡単にクリアできそうな目標を設定し、それを達成することで自信をつけて成長できることを実感すると、思考傾向を少しずつ変えていくことができるはずです。
マインドセットはあらゆる場面で重要性の高い役割を持つ
このように、マインドセットによって思考や成長の幅が大きく変わってしまうため、マインドセットはあらゆる場面で非常に重要な役割を持っています。特にグロースマインドセットを持っていると、人とのコミュニケーションを積極的に取って円滑な人間関係を築けるようになる、ビジネスの場面で学びや成長を促進して新しい仕事や責任ある仕事を任せてもらえるようになるなど、さまざまなメリットがあります。
まずは自分がどのようなマインドセットを持っているのかを客観的に把握し、今のままのマインドセットでいいのか、変えるべきなのかを判断してみてください。