テレアポなら月20万円も可能!?副業のプロに聞く副業の始め方(中級編)
給料がなかなか上がらない中、副業をしたいと考える人が増えています。しかし、いざ副業を始めようと思っていても、何から始めたらいいのかわからないという人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、副業を探せるマッチングプラットフォームを運営するeito.ct(エイトカラット)代表取締役社長の保科拓也さんに、初心者でもできるアンケートモニターなどから副業を始めてみたものの、もう少し稼ぎたいと思った人におすすめの副業について、副業の内容や報酬、向いている人などを聞きました。
初心者でも在宅でできるテレアポ
前回、副業のプロに聞く副業の始め方(初級編)では、アンケートモニターの仕事を紹介しました。今回は中級編として、もう少し働きたいと思う人におすすめのテレアポと物販の手伝いについて紹介します。
「アンケートモニターは、どちらかというと参加者やユーザーとしての形で仕事ができるので、責任はそれほど大きくありません。しかし、中級者向けのテレアポや物販のお手伝いの仕事は、雇用とは違うものの、できる日は2〜4時間など、ある程度まとまった時間で取り組む必要があります。もちろん、その分、取り組めばコンスタントな収入が得られるのです」(保科さん、以下同)
まず、テレアポは、好きな時間に在宅で作業ができる点が魅力。
「まず、テレアポの会社からレクチャーを受けますが、このレクチャーも自宅で受けることができます。その後、テレアポの相手先リストを受け取ります。トークスクリプトのようなものも用意されているので、それに沿って電話をかけていきます。通常、アポイントメントが取れた後は、商談して契約という流れになりますが、テレアポを行う方は商談までは担当しません。商談自体はテレアポの会社や商品提供元の企業の営業担当が行います。アポが取れた時点で3,000〜4,000円程度の報酬が支払われますが、商談の結果、契約が成立すると、案件によっては追加報酬が支払われることもあります。ただし、アポの報酬のみの場合もありますので、案件ごとに異なります」
アポが取れなければ報酬なし
1件3,000〜4,000円程度だと、月にどれくらい稼げるのでしょうか。
「毎日何時間も取り組む方は、例えば1日に3件のアポが取れれば、それだけで約1万円の報酬になりますので、月に20日間取り組めば、20万円稼げることになります。ただ、初心者向けの仕事と違って、取り組んでもアポが取れなければ報酬には得られません。時給ではないので、取り組む方の人数は弊社の副業コミュニティの中でも非常に少ないです」
なお、電話代は基本的に自己負担ではないとのことです。
「電話代に関しては、かけ放題のプランを契約するか、Zoomなどのパソコンを利用した電話システムを使うことで、本人が負担しない形にしてくれます。電話や電話代が支給されるのか、パソコンのシステムを使うのかはテレアポ会社によって異なります」
ちなみに意外に思えるかもしれませんが、テレアポの仕事は、あまり真面目に取り組まない人のほうが向いているのだとか。
「私自身も会社員時代に営業マンとしてテレアポの経験があるので、その大変さは理解しています。実際に仕事をしていると、リラックスして漫画を読みながら適当に対応するくらいの人のほうが続くことが多いです。1件ずつ成果を出そうと意気込むと、なかなか結果が出ません。200件電話をかけて2件取れたらいいほうで、3件取れたら非常に優れた成果というような世界なので、ほとんどの人が成果を出せずに挫折してしまうことが多いです。特にテレアポが得意な人でない限り、おすすめはしにくいですね」
物販の手伝いはフリマアプリを活用している人向き
一方で、物販の手伝いの仕事は、報酬は月に2万円前後とそれほど高くはないものの、ストレスなく取り組める仕事だそうです。
「物販のお手伝いは、最近流行している2次元アイドルやアニメグッズを販売しているメーカーがグッズをフリマアプリで販売する際、指示に従ってアプリに掲載し、売れたら発送するという作業です。物販会社から直接商品が送られてくるので、商品の仕入れは不要ですし、発送費用も会社が負担してくれるため、リスクがまったくありません。ですから、テレアポが難しいと感じる方には、物販のお手伝いの仕事をおすすめします」
メルカリなどに自分で写真を撮って掲載するので、普段からフリマアプリを活用している人にとっては、非常に向いているといえるでしょう。そのため物販手伝いの仕事は主婦などにも人気。
「フリマアプリでの取引や物を送る作業などは、特別なスキルアップも必要ない仕事ですが、高額な月収を目指すことは難しいです。多くの人がこの仕事をしながら、モニターなどの手軽な仕事も掛け持ちして、月に5万円くらいを目指す感覚です」
月2万円を稼ぐためには、1日1時間程度の発送作業が必要。
「1日1時間の作業を毎日やったとすると、月に約30時間で2万円程度の報酬になります。細かい数は把握していませんが、1カ月で10個以上は発送することになるでしょう。毎日何時間もかけてやる内職よりは、比較的楽にゆったりとできる仕事だと思います」
[取材・文/bizSPA!フレッシュ編集部]
[取材協力]
保科拓也・・・株式会社eito.ct(エイトカラット)代表取締役社長。1982年、長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。新卒で都銀に入行し、その後ベンチャー系人材企業の立ち上げに携わり、27歳のときに営業代行業で独立。現在、株式会社eito.ctほか1社の代表取締役を務める。東京都渋谷区で妻と小学5年生の長男と小学3年生の長女と4人暮らし。座右の銘は「有難う、の反対は、当たり前」。