「いくら稼げる?」「センスはどう身につける?」未経験から始める動画編集の副業術
コロナによって働き方が多様化され、動画クリエイターという仕事が一気に注目され始めました。
リモートワークや副業解禁の加速、雇用形態の柔軟化によって、場所や時間を選ばない職業やスキル習得が選ばれるなか、動画は年々拡大している業界です。さらに、プログラミングやWEB制作など、他の副業やフリーランスで人気の職種に比べると、動画クリエイターは習得難易度が低いのも特徴。
「企業に依存しない生き方を選ぶことによって、経済的な自由度も増す」
「リスキリングを通じて、副業やフリーランスという時流に合った働き方を手に入れる」
「企業や場所に依存しない働き方を実現する」
こういった背景から需要が急上昇している「動画編集の副業術」についてご紹介します。
目次
動画編集の副業はいくら稼げる?
動画の種類によって一本当たりの単価は大きく異なります。最も安い仕事はYouTube動画編集です。一本編集して1,000~5,000円が一般的な単価レンジになります。
逆に広告用の動画制作などは単価も高く、5~30万円くらいが相場。After(アフター) Effects(エフェクツ)というソフトを使って一から動画を制作するため、スキルも必要になります。企業のPR動画、会社(学校)説明動画、商品の使い方を説明する動画、研修用の動画などもこちらに含まれます。週にどれくらいの時間を副業に使えるかにもよりますが、月5~10万円くらい稼いでいる人が多いです。
映像制作は副業にできる?どんな仕事があるのかを解説
映像制作や動画編集はここ数年最も人気の高い副業となっています。
これまでは動画を使った広告というと、テレビCMや街頭ビジョンくらいしかありませんでした。それがYouTubeの台頭やSNSの普及により、手軽に動画で広告を出せるようになってきたのです。仕事の種類として最も多いのが、こういった動画広告の制作となります。
他にもYouTube用の動画編集や企業PR動画、商品説明動画、学校案内動画など、幅広い需要があるのが映像業界です。
センスは必要?
新しいスキルを覚えるには時間がかかります。そして、それを仕事で使えるレベルまで上げていくには、さらにたくさんの時間が必要です。また、動画制作やWEB制作などのクリエイティブな現場では、「センス」が求められることがあります。
では効率的な学習方法はないのでしょうか?
「センス」とはどのように身につけるのでしょうか?
最も効率の良い学習方法は「上手い人をたくさん真似る」です。自分自身の手を、頭を動かし、自分より上手い人がやっていることをひたすら真似ることが上達への一番の近道です。
そしてセンスとは、一部の天才を除いて、引き出しの数で決まります。
クライアントからの要望に対してたくさんの引き出しの中から適切な提案ができる、状況に応じた変化に即時に対応できる、想像以上のもので驚かすことができる。これらは全て引き出しが多いからできることなのです。
引き出しを増やすためにすることも、プロの技を「真似る」です。ひたすらプロのやり方を真似しているうちに、制作のコツやノウハウ、センスさえも、身につくのです。
プロの一挙手一投足を全て真似して、実際に自分で動画を編集していく。これが唯一の近道です。
動画編集副業の始め方!初心者からでも確実に稼げる方法とは
まずは動画編集に必要なスキルを習得。Premiere(プレミア) Pro(プロ)とAfter(アフター) Effects(エフェクツ)など動画編集ソフトの使い方から学びます。カット、トリミング、音声の調整、テキストやエフェクトの追加などの基本的な編集技術から、ストーリーテリング、リズム感などの演出効果等も必須の習得スキルです。
学習方法はいくつかありますが、最もおすすめなのは副業などの仕事に特化しているスクールで受講することです。オンラインスクールであれば、いつでも好きな時に受講できるので忙しい人も無理なくスキルが習得できます。
オフラインで通うスクールは、何曜日の何時など時間が固定されているので、時間を自由に使える人向け。例えば日中仕事をしている人がオフラインのスクールに通うのはあまり現実的ではありません。今無職の人、時間が自由にできる大学生などは選択肢としてありかもしれません。オフラインスクールは、その場で先生に見てもらいながら学習できるので、自分で学習を進めることができないタイプの人にはおすすめです。ただ、その分先生を独占するので費用が高額になります。
オンラインに向いている人は、時間の制約がある人、好きな時に好きなだけ学習を進めたい人、あまり費用をかけたくない人です。また、人と直接会ってガンガン対面で質問するようなコミュニケーションがあまり得意ではない人にもおすすめですし、オフラインだと近くにスクールがないと通えない(学習できない)ですが、オンラインですと世界中どこに住んでいても学習できます。実際に当スクールでは海外在住の受講者も多数います。
スクール選定のポイント
スクールによっては、ポートフォリオ作成から案件紹介までしてくれるところもあるので、実績を積んで副業を始めるには最高の手段です。
オンラインチャットでプロの講師が常時学習をサポートする体制があるか、定期的なライブレッスンの実施や教材の更新があるかなどをチェックし、常に最新の情報を学べることもスクール選定のポイントとなります。
・プロの講師が常時学習をサポートする体制があるか
・講師に質問をした際に返答はすぐにあるか
・教材は定期的にアップデートされているか
・定期的なライブレッスンの実施があるか
・ポートフォリオ作成のサポートはあるか
・案件獲得の授業や獲得時のサポートはあるか
・スクール自体が案件紹介をしてくれるか
・授業と関係ない自身が作った動画の添削はしてくれるか
・サポートは永続的か
・受講料は適正か
こういったスクール以外ですと、
①大学の専科や映像系の専門学校に通う
②YouTubeなどを見て独学で学ぶ
③映像会社に未経験で就職をしてそこで働きながら学ぶ
となります。①は費用や期間が長いのがネックです。②は自分が今何がわからなくて何を学ぶべきかを調べながら理解できる、相当高いITリテラシーが必要となります。またYouTubeにあるTips動画などを見て学ぶので、体系的になっていない教材の中から必要なものを選別する力も必要になり、ほとんどの人が挫折します。③はそもそも今未経験で入れる会社がなくなってきていますので、これをしたくてもできないという難しさがあります。
ポートフォリオの作成
編集スキルを証明するためには、ポートフォリオの作成が必要です。自分の作品を動画共有サイトにアップロードし、クライアントに提出します。これが自己紹介。自分のスキルやスタイル、センス等をアピールする重要なツールです。
ポートフォリオ作成に関した動画教材を見つけ、どんな風に何をカバーした内容に仕上げればよいのかという点も学習が必要です。一から一人で動画を作れるレベルにない場合、何かしらの動画教材を模倣するなどして動画を作り、ポートフォリオを作成することになります。
例えば、
・使用ソフトはPremiere Pro、After Effects、Illustrator、Photoshop、Davinci Resolveです。
・それぞれこれくらいのレベルがあります(グラフ5段階中これくらいなどを表現)。
・ツールはSlack、Chatwork,Discode、メールで連絡可能です。
・YouTube動画の場合はサムネイル作成も対応しています。
・修正のご依頼は夜間でも即時対応可能です。
などのアピールと、それを証明するための自身の制作動画を複数連続して流すようなものは、良いポートフォリオだと言えるでしょう。ポートフォリオがスキルの証明になっていないレベルの低い動画だと、当然仕事につなげることは難しくなってしまいます。
案件の獲得
ポートフォリオが完成したら、仕事を獲得するために宣伝やマーケティングを行いましょう。
具体的には、SNSで動画編集、動画クリエイターとして活動していることを宣伝したり、Indeedなどの求人媒体で動画編集者を募集している企業に連絡をしたり、クラウドソーシングサイトや動画案件を扱っているサイトに登録をして応募をしたり。
まずは、クラウドソーシングサービスや副業マッチングサービス、映像制作会社などに登録することからおすすめします。クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどが代表例です。
最初の案件獲得は決して簡単なことではありません。不慣れな状態で応募をするため、どういう提案がクライアントに刺さるのかわからない状態でのチャレンジ。最初は10案件に応募をして1案件採用されたらいい、くらいの割合です。
スクールによっては、企業が提携していることによって優先的に案件の紹介を受けられる場合もあります。フリーランスや副業としてできるだけ早く稼ぎたい場合は、そのようなスクールを選ぶことも最短距離で成果を上げる1つの方法です。
日々スキルアップを
継続的に仕事を得ていくには、スキルを向上させ、クライアントのニーズに応える能力を高めていくことも重要です。
動画制作のレベルを上げることは当然ですが、副業やフリーランスの個人事業主としてやっていくので、クライアントワークスキルも向上させたいものです。クライアントが制作したい動画の意向をなるべく早く汲み取り、その意向に沿った参考動画を提案し、構成を考え企画し、それを正確に制作する能力を日々磨いていきましょう。
<TEXT/株式会社AHGS(アーグス) 代表取締役 荒川 雅樹>
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