「天気予報なんて外れる」と言わせない。Yahoo!天気アプリが取り組む当たる確率を高める方法
外出前の服装や傘の有無などを決めるのに、毎日の天気予報は欠かせない。
新聞やテレビで天気予報をチェックする方法のほか、最近ではスマホアプリで時間帯ごと、曜日ごと、市区町村別など非常に細かな情報を得ることができる。
こうしたなか、2010年にローンチした「Yahoo!天気アプリ」は、これまでの累計ダウンロード数が5,600万を超える国内最大級のサービスとして知られている。
天気予報のほか、地震や台風、津波といった防災情報や電車の運行情報、道路の渋滞情報など、お出かけ前に知っておきたい必要な情報がひと通り網羅されており、ユーザーの快適な生活をサポートしている。
ヤフー株式会社 Yahoo!天気・災害 サービスマネージャー/気象予報士の田中真司氏に、天気予報の情報を提供する上で心がけていることや、アプリの機能追加でこだわっていることについて話を聞いた。
スマホの普及に合わせて徹底的に「アプリの使いやすさ」を追求
Yahoo!天気アプリは2010年にAndroid版、2012年にはiOS版をリリースしている。
「日本でiPhoneが発売されたのは2008年のことで、iOSに関してはすでに競合の天気アプリが存在し、Yahoo!天気アプリは後発のサービスだった」と田中氏は言う。
「Yahoo!天気アプリの成長には主に2つの理由があります。1つは徹底的に『アプリの使いやすさ』を追求してきたこと。ひと目でわかるシンプルなデザインを意識し、スマホでのUI/UXを磨き込み、パーソナルなユーザー体験にこだわりを持って、サービスのブラッシュアップに取り組んできました。
必ず片手で操作できることを考慮し、アプリの使い勝手を工夫してきたんです。例えば、雨の日は傘を持ちながらスマホを触るわけですので、エンジニアが左手に傘を持ち、右手でアプリの操作具合を確かめていましたね。それくらい、実際の利用シーンを想定しながらスマホファーストの開発を心がけていました」