「俺が入社した頃は」が口癖のウザイ上司。あるLINEがきっかけで別人になったワケ
その日から課長の態度がどうもおかしい
不思議なことに、写真を送ったその日以降、課長のパワハラじみた叱責がぱったりと止んだのだそうです。
「仕事が急に出来るようになったとかそういうんじゃないんです。営業成績が芳しくなかったときも、お小言の一つも無くなりました」
それは喜ばしいことですが、あまりの急な変化に不思議に思った洋介さん。それとなく、事情を上長に尋ねてみるも、何もしていないとのこと。
「一つ気になることがあるとするなら、あの、課長が偶然写り込んだ渋谷のスナップ写真。あの写真を送って以降、まったく返信が無くなってしまったことです。もし原因があるならそれしか考えられません」
急に態度が変わったことに不審に思った洋介さんは、思い切って課長に伺いのLINEを送ることにしました。
すると驚きの返信が返ってきたのです。
課長の態度の真相は…
洋介さんが撮った写真に写っていた女性と子供は、実は課長の家族ではなかったのです。
「不倫相手と、その不倫相手の子供だったんですよ」
柏崎課長は、洋介さんに厳しく接していた自覚はあったため、逆襲をされて脅されているのだと勘違いして、不倫の内幕を全て吐露します。
洋介さんはそんな事情は露とも知らなかったにも関わらず、返信する間もなく、続けて「今までの態度を改めるから、どうかこのことは内密にしておいてくれ」と懇願してくる柏崎課長。
洋介さんは面食らいながらも多くは語らずに「分かりました」とだけ返信しました。
パワハラも止み仕事の成績も急上昇
それからというもの、洋介さんはのびのびと仕事をすることができるようになったそうです。
「そのおかげなのか、営業の成績もアップして、今や同期のメンバーの中で一番の成績を収めるようになりました」
職場へ行くのも楽しく、何のストレスも感じずに仕事ができるようになったそうです。
芸は身を助くと言いますが、偶然とはいえ、結果としてカメラ趣味が洋介さんを救うことになりました。良かったですね。
<文/ベルクちゃん>
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