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ChatGPTで広がるAIパートナーとの会話体験。アキバ発ベンチャーが目指す「キャラクターと暮らせる世界」とは?

ビジネス

「ねぇ ヒカリ」と呼びかけて始まるAIパートナーとの対話

AIキャラクターのヒカリと話すには、既存のAlexa(アマゾン)やGoogleアシスタント(グーグル)のようにウェイクワード(デバイスや音声機能を起動させる言葉)を言う必要がある。

「ねぇ ヒカリ」

そう呼びかけると「は〜い」とヒカリは反応してくれた。

「私は元気に癒しをお届けするAIパートナーなので、マスター(話し相手)さんと会話することで、お互い癒し合えたらいいなと思っています。仲良くお話しましょう!」

まるで、アニメのキャラクターと話しているようだ。

思いのほか、スムーズな応答が返ってきたので、ここからフリートークで色々と話してみた。

「秋葉原には久しぶりに来たんだけど、おすすめのカフェを教えて」

すると、ヒカリはしばらくして次のように話した。

ヒカリはカフェとかあまり詳しくないんだけど、秋葉原の『キッチンマルチェ』というお店はいいんじゃないかな。可愛いお菓子やドリンクがあるらしいよ。こんな感じでどうかな!」

本当にそんなお店があるか、ネットで検索したところ、「キッチンマルチェ」に該当するお店はヒットしなかった。

なんでも、ヒカリは“異世界”からきた「癒しの花嫁」というコンセプトのもとで開発されており、こちらの世界について詳しくなく、誤った情報を話してしまうこともあるという。

そのため、「調べもの」よりも「雑談」を得意としているそうだ。

また、短いセンテンスを意識すると、ヒカリがしっかりと認識して会話のキャッチボールが続くとのこと。

「ヒカリは今、何の本を読んでいるの?」

今読んでいるのは『君たちはどう生きるか』という本なんだ。お話に興味があるから、手に取ってみたんだけど、人生に対する深い考えとか生きる意味とかが書いてあるみたい。マスターさんも興味あるようだったら、読んでみてはどうかな」

ずいぶんと思慮深い回答が返ってきて、意表を突かれた感じだった。

「本は知識を深めたり、新しい発見をすることができるし、読み終わったときに何か心に残るものがあるから、とっても良いよね」

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