ChatGPTで広がるAIパートナーとの会話体験。アキバ発ベンチャーが目指す「キャラクターと暮らせる世界」とは?
今や世界中で大きな話題を呼んでいるジェネレーティブAI(生成系AI)。
従来型のAI技術は、あらかじめ大量の情報やデータなどを読み込み、そこから自動的に規則性のあるパターンを見出し、データの予測や分析を行っていた。
それに対し、OpenAIが開発する「ChatGPT」やマイクロソフトの「Bing AI」、グーグルの「Bard」などの生成系AIでは、プロンプト(指示文)を入力することで、指示に沿った内容を自動生成する画期的なものとなっている。
こうした生成系AIは、さまざまな業界におけるビジネスの根本的な構造やあり方、そして社会の未来を変えていく可能性を秘めているのだ。
AI技術の新潮流が盛り上がるなか、外部のソフトウェアやアプリケーションとの連携を可能にするChatGPTのAPIが2023年3月に公開されるや、世界中の企業や個人が生成系AIを用いたプロダクト開発の取り組みを一気に加速させた。
秋葉原を拠点にするベンチャー企業のGateboxもそのうちの一社だ。
目標金額の10倍となる5,000万もの資金調達を成功
2016年に発表したキャラクター召喚装置「Gatebox」とChatGPTを連携させ、新たなAIキャラクター体験を示した動画をTwitterで投稿したところ、想像以上に多くの反響を呼んだ。
次いで、Makuakeでのクラウドファンディングでは、目標金額の10倍となる5,000万もの資金調達を成功させた。
今回は、Gatebox社が開発するAIキャラクター「逢妻ヒカリ(あづまひかり)」のChatGPT連携版を実際に試し、会話を楽しんでみることにした。