【セルフチェックつき】何歳でも「いい転職」ができる人が大切にしている2つの力
最近では「ありのままでいい」「がんばらなくていい」という社会の風潮から、自分の能力をポジティブにとらえることの大切さは理解している人も多いでしょう。とはいえ、長期的なキャリア形成を考えたときには、ある程度努力しなければ成長はできませんし、「このままでいい」というわけにはいきません。では、どうすれば仕事で自分の能力を大切にしながら、仕事で成長していけるのでしょうか。
キャリアコンサルタントが教える自己肯定感を高めるルーティン
『仕事のモヤモヤ・イライラを止めて自分を取り戻す 小さなルーティン』の著者で、キャリアコンサルタントである福所しのぶさんの話によると、仕事では2つのスキルのバランスをとることが大切とのこと。今回は、キャリアを築いていくために必要な1つめのスキル「自己肯定感」について解説いただきます。
キャリアを築くために「自己肯定感」が大切な理由
自己肯定感は、なにかを達成したかどうかにかかわらず、長所も短所も含めたありのままの自分を、ありのままに肯定する気持ちです(人や研究によってさまざまな定義がありますが、ここでは自己肯定感を「長所も短所も含めて、ありのままの自分に価値があるという感覚」とします)。
自己肯定感が高いと、仕事で主体的に考えて動いたり、新しいことに挑戦したりできます。仮に失敗したとしても、自己肯定感が高ければ再チャレンジしようとします。自己肯定感はキャリアを切り開いていくとき、とても大切な力なのです。
特に20代は、仕事のスキルを身につけるとともに、効率よい仕事のしかたやミスを減らす知恵を学んだり、できることを少しずつ増やしたりしていく大切な時期。自己肯定感が低いと、ちょっとしたミスや失敗で挑戦をあきらめてしまったり、自分の意見を主張できなかったりして、自分の力を十分に発揮することができません。
また、自己肯定感を高めるために、一生懸命努力して成功体験を得ようとする人も多いようです。もちろん、努力から得られる成功体験は、自信を作る大切な要素です。成功体験からは自己効力感や自己有用感を得られます。
でも、成功体験をベースとした外側の評価に依存すると、目標を達成できなかったり、何かが手に入らなかったりするとき、自己評価が一気に下がります。
仕事をうまくこなしていくためには、成功体験がベースの自己効力感や自己有用感だけではなく、長所も短所も含めてありのままの自分に価値を見出す自己肯定感にも目を向ける必要があるのです。
自分の自己肯定感の状態が気になる人は、次のチェックテストで確かめてみてください。