一泊100万円のスイートまであるトンデモ空港は北の大地を代表する新千歳空港
空港はショッピングモール
新千歳空港国内線旅客ターミナルビル2階にある、センタープラザ広場。この場所に立っていると、大きなショッピングモールの中にいるような気分になります。航空機の発着案内板が無ければここが空港だとは思えません。
成田国際空港のショッピングモールは300店舗近くあり、日本一の売り上げがあるというニュースはコロナ禍前に報じられましたが新千歳も負けていません。ターミナルが3か所に独立して建つ成田に比べ、利用者が国際線ターミナルビルまでも歩くことを想定した単独構造の新千歳空港であれば、総数179店舗であっても充実度を感じることができます。
ショッピングだけではなく、見学施設に加え映画館や温泉施設、キャラクターを展開する施設もあり、新千歳は日本屈指のエンターテインメント空港であると思います。その様子をお伝えしてみましょう。
エアポートヒストリーミュージアム
エアラインの展示品が並びます。飛行機モデル、JAL制服コレクションにはさまれた空間に展示コーナーが4つ配置されています。国際線就航記念の扇子、トランプ、ライター、コースターなど、過去に機内で配られたサービス品などが並びます。
大空ミュージアム
室内で飛行機を眺められる展望スペースを挟んで反対側にあるのは大空ミュージアム。航空業界のお仕事紹介としてキャビンアテンダント、グランドハンドリング、航空整備士など子供向けにエアラインの仕事を体験できる施設も併設されています。1926年に千歳飛行場に着陸した三菱式R22型単発複葉機から、AIRDOロコンジェットの大型模型などまでが展示されています。
フライヤーズに聞く
航空グッズショップ「フライヤーズ」は、「コロナ禍でも遠方からや地元の方々に支えられて他店舗ほどお客様は減らなかった印象です。過去は航空機モデル中心の販売でしたが、現在は雑貨品も良く売れます。AIRDOのロコンジェットやスカイマークのピカチュウジェット関連の限定品は人気で、航空機の外板でできたプレーンタグも売れ筋です。当社のみの販売品で政府専用機グッズも人気ありますよ」と聞きました。
人気キャラクターが集うエンターテインメント施設
国内線と国際線ビルをつなぐ3階にはエンターテインメント施設、キャビンアテンダントになったハローキティと世界旅行が楽しめる「ハローキティ ハッピーフライト」が展開されています。また、ひみつ道具をテーマにしたアトラクションが体験できる「ドラえもん わくわくスカイパーク」もあります。さらに、連絡通路2階には「シュタイフ ディスカバリーウォーク」も。さまざまな動物のぬいぐるみが展示されており、無料で記念撮影ができます。地元ロイズのチョコレートワールドでは、ガラス越しに見学できるチョコレート工場まで営業しているのです。